照ノ富士「後継者育成」にも迫るタイムリミット…横綱らしからぬ“醜態”で限界説いよいよ裏付け
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月17日 9時26分
照ノ富士(C)日刊ゲンダイ
刻一刻と時間だけが過ぎていく……。
現在の大相撲で一番苦悩しているのが横綱照ノ富士(33)だろう。
両膝と腰のバクダンに加え、持病の糖尿病にも悩まされている。7月場所は節目となる自身10度目の優勝を果たしたものの、その後は2場所連続全休。一人横綱なので、引退したくてもさせてもらえない。
そんな照ノ富士の望みが新横綱の誕生。そうなればケガや病気をじっくり治療する時間もつくれるし、ダメなら大手を振って引退できる。
照ノ富士が後継者と見定めているのが、新鋭の大関大の里(24)。自身と同じく右四つを武器とする力士とあって、これまでも巡業で何度も稽古をつけていた。
が、それも限界か。照ノ富士は冬巡業に初日から参加しているものの、相撲を取ったのは12日の宝塚が初めて。そこで大の里と三番稽古を行ったが、精彩を欠き、尻もちをついて転ぶ場面もあったほど。横綱らしからぬ“醜態”は限界説をいよいよ裏付けるものと言っていいだろう。
さらに、稽古で疲労困憊となったのか、翌日の巡業では午前中の稽古にすら姿を現さなかった。
「連日務めている横綱土俵入りだけでも相当な負担ですからね。なにせ、土俵入りで横綱が締める綱は重さ数キロ。化粧まわしと合わせて十数キロの重さがある。そんな“重り”を着けて、ゆったりとした動作で堂々と土俵入りを行わなければいけない。膝と腰が悪い照ノ富士にとっては、それだけでも苦行ですよ」(ある親方)
来年の1月場所は12日から開催。まだ1カ月近くあるとはいえ、この調子では3場所連続休場も現実味を帯びてくる。「後継者候補」に稽古をつけるのも限界に近い。
1月場所は幸い、大関の琴桜と豊昇龍のダブル昇進の可能性もゼロではない。いずれかが新横綱になれば照ノ富士も解放されるのだが……。
◇ ◇ ◇
「横綱昇進」と言えば、先場所限りで引退した貴景勝は、過去に2場所連続で「優勝に準ずる成績、優勝」しながら横綱になれなかった。いったいなぜか。貴乃花の元弟子だからなのか。日本相撲協会・八角理事長を直撃すると、意外な答えが返ってきた。
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