低迷西武が抱える深刻問題…親会社、球団とも黒字続き“金満”なのに補強より設備投資を優先
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月17日 11時10分
西武・西口文也新監督(C)日刊ゲンダイ
本気で球団を強くしたいと、どこまで思っているのか。他のパ球団の補強が着々と進む中、不安を拭えないのが西武だ。
補強そのものをしていないわけではない。西口文也新監督(52)の下、ソフトバンクやロッテで指導者を歴任した鳥越裕介ヘッドコーチの就任をはじめ、巨人や横浜(現DeNA)で活躍した仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチを招聘するなど、首脳陣を大幅にテコ入れ。さらにメジャー経験のある中継ぎのエマニュエル・ラミレス(30)、今季オリックスで15本塁打を打ったレアンドロ・セデーニョ(26)を獲得した。
とはいえ、西武は今季、5位楽天に14ゲームもの大差をつけられての最下位。コーチ陣が代わっただけでチーム打率.212の打線が大幅に打てるようになるわけでもないだろう。助っ人2人はいずれも単年契約で、年俸も合計で3億円弱。いの一番にFA戦線から撤退したように、最下位から巻き返すには到底物足りない。
問題は球団、親会社の姿勢だ。西武HD(ホールディングス)は2025年3月期の連結経常利益が過去最高益になる見通し。球団も黒字経営だ。外資に約4000億円で売却が決まった赤坂プリンスホテルの跡地売却益の一部も、球場の設備投資に回される。近年、西武は設備投資に力を入れており、19年に新設した選手寮と室内練習場、21年に完成した球場周辺のボールパーク化は総工費180億円だ。
しかし、箱だけつくって中身が伴わなければ、仏つくって魂入れず。観客動員数も、過去最高だった19年の1試合平均2万5299人に対し、今季は2万1601人。肝心の補強にカネをかけさえすれば、ファンも期待が持てるのだが……。
◇ ◇ ◇
今季は歴史的な低迷を続けた西武。チームの再建の道はもう《身売り》しかないのだろうか。球団OBが嘆く、「背広組」のヤバすぎる現状とはどのようなものか。いま、西武に何が起きているのか。
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