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自民・進次郎氏が政策活動費「公開方法工夫支出」で悪あがき…グダグダ居直り答弁で野党からフルボッコ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月17日 11時5分

自民・進次郎氏が政策活動費「公開方法工夫支出」で悪あがき…グダグダ居直り答弁で野党からフルボッコ

セクシーさに欠ける?(C)共同通信社

 国会が今週21日の会期末に向けて大詰めを迎える中、政治資金規正法の再改正をめぐり与野党が大揉めだ。自民党は16日、一部支出を非公開にする「公開方法工夫支出」の創設を断念した。

 工夫支出は、議員外交や企業秘密への配慮、プライバシー保護が必要な場合に支出を非公開にできる仕組み。使途非公開の政策活動費(政活費)の全面廃止を求める野党に対し、自民が提案したものだ。

 工夫支出の創設に最後まで悪あがきを見せたのが、自民の法案提案者である小泉進次郎元環境相だ。党政治改革本部の事務局長としてのメンツゆえか、16日の衆院政治改革に関する特別委員会での答弁はひどかった。

■「正直わからない」

 立憲民主の後藤祐一議員が工夫支出の立法事実を確認するため、現行の自民の政活費のうち工夫支出に該当するものがあるかを問いただすと、進次郎氏は「正直、(政活費の)具体的な運用は分からない」と他人事のような居直り。これには維新の青柳仁士議員からも「分からないなら法律を作ってはいけない」と苦言を呈される始末だ。

 立法事実さえあやふやなのに、どういう基準で非公開になるのかもあいまい。法人への支出については、その公開が業務に関する秘密や競争上の利益を害する恐れがあるかどうかが工夫支出の要件だった。

 後藤氏は「自民党から支払いを受けている事実が明らかになれば、何らか影響することは大いにあり得る」「何でも(非公開に)入ってしまう」と指摘。「どういう基準で(公開・非公開を)分けるのか」とツッコまれると、進次郎氏は「変な印象操作をやる議論ではない」と反論し、はぐらかすのに必死だ。

 外交上の機微な交渉に関しては、野党も「非公開もやむなし」と一定の理解を示してきた。わざわざ工夫支出という例外をつくらずとも、使途が公開されない内閣の官房機密費を使えばいいとの立場だ。

 しかし、進次郎氏は「野党になったら、そういう(官房機密費が使える)環境にならない」と訴え、「野党、与党にかかわらず、外交などを考えた時には(使途公開の)工夫が一部あるのも政党の本来の運営上、あり得る」と持論を展開。後藤氏から「我が党(立憲)はそういう支出がない」「自民党も野党になったら(公開に工夫が必要な)支出はしないで」と一蹴された。

 結局、工夫支出は撤回に追い込まれたが、聞くに堪えない屁理屈ばかり。進次郎構文は笑えたのに、国会答弁はちっとも「セクシー」じゃない。

  ◇  ◇  ◇

 党内屈指の集金力を誇る進次郎氏の収入源の柱は、政治資金パーティー。党内きってのパーティーピープルに政治改革はムリな話かも? ●関連記事【もっと読む】『“パリピ”小泉進次郎氏の資金源はほぼパーティー…3年で1.8億円、利益率9割近い荒稼ぎ』で詳報している。

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