阪神・青柳晃洋 米挑戦のセーフティーネットは金庫開いたメジャー屈指の「渋ちん&不人気」球団
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月17日 11時20分
青柳晃洋(C)共同通信社
今オフはロッテ・佐々木朗希(23)、中日・小笠原慎之介(27)、阪神・青柳晃洋(31)の3人がポスティングシステムでのメジャー挑戦を表明。
佐々木には、ほぼ全球団が関心を寄せ、争奪戦に発展するのは必至。小笠原はメジャーでも貴重な先発左腕だけに、ローテの4~5番手と位置付ける球団が少なくない中、青柳だけは苦戦を強いられそうだ。
サイドから繰り出す最速149キロの直球と多彩な変化球を武器に2度の最多勝を獲得したが、今季はわずか12試合で2勝(3敗)に終わった。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は5日に青柳の特集記事を掲載。今季の投球内容を分析し「奪三振率13%はメジャー平均よりも10%低い。与四球率7.8%とまずまずだが、制球は抜群というわけではなかった」とし、「メジャー契約は厳しいかもしれない」と指摘した。
青柳はマイナー契約も受け入れる構えを見せているが、中にはメジャー契約での獲得に関心を示す球団もあるという。低予算で運営し、年俸総額は毎年のように30球団最低のアスレチックスだ。
渋ちん球団として知られるア軍も今季は球団の金庫を開き、メッツFAの先発右腕セベリーノを球団史上最高額となる3年約100億円で獲得した。2028年のラスベガスへの本拠地移転に向けて、積極的な強化を図っているが、現時点でめぼしい補強といえるのはこのセベリーノぐらい。FA市場では後手に回っている。
来季から27年まで、ア軍はカリフォルニア州サクラメントのマイナー球場を仮の本拠地として使用するため、住環境も含めてFA選手には不人気なのだという。
アスレチックスといえば、同じ阪神出身の藤浪晋太郎(メッツからFA)と、23年1月に1年約4億3900万円とメジャーでは格安といえる条件で契約した。
青柳にも救いの手は差し伸べられるか。
◇ ◇ ◇
ところで、なぜ大山は巨人の誘いを蹴ったのか。条件は巨人の方が上だったし、今年の大山は東京に足繁く通って新居を探しているともっぱらだった。阪神には根深いトラウマがあり、在阪メディアとの関係も良好ではなかった。それなのにどうして残留を決めたのか。その「本当の理由」とは。
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