中高生に超低用量ピルのススメ…毎月の生理が子宮内膜症や卵巣がんのリスクを上げる
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 9時26分
「エストロゲンは長期間、または大量の使用で血栓症のリスクを上げますが、開発が進み、エストロゲン量が少ない低用量ピル、さらにもっと少ない超低用量ピルが登場。保険適用で使える超低用量ピルは、中高生にも勧めています」
■エストロゲンを含まない薬も登場している
超低用量ピルは少ないとはいえエストロゲンが含まれているが、「黄体ホルモンのみの薬も月経困難症、子宮内膜症に対し承認されています」。
■避妊目的ではない
低用量ピル、超低用量ピルは、「経口避妊薬」または「低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」と言われ、成分は同じだが、前者は自費。「低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬」は避妊の適応はなく、月経困難症や子宮内膜症などの治療目的の場合、保険適用となる。
■薬をやめたら妊娠できるようになる
ピルを飲んでいる間は排卵や月経が抑えられているが、やめたら妊娠可能となる。
なお記者は20年間低用量ピルを服用していたが、思春期以降絶え間なくでき、悩みの種だったニキビが服用1カ月できれいに消えて感激した。
月経痛は一度もなく、月経のタイミングがはっきりと分かるので備えられ、常々「ピルを飲まない手はない」と感じていた。念のため定期的に血液検査を受けていたが、異常を指摘されたことはない。
少なくとも月経関連の悩みがある人は、ピルを検討しては? 中高生なら、親や保健の先生などに相談を。そして娘を持つ親のみなさん、間違った思い込みを押し付けないように!
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