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阿部巨人は“今季0勝”田中将大の復活に勝算あり…絶大な信頼を置く敏腕コーチの「魔改造」

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 9時26分

阿部巨人は“今季0勝”田中将大の復活に勝算あり…絶大な信頼を置く敏腕コーチの「魔改造」

田中将大(C)共同通信社

 マー君が東京にやって来る──。

 巨人が楽天を自由契約になった田中将大(36)を獲得することが、16日までに決定的となった。

 巨人からのオファーに対し、田中が入団の意思を伝えたとみられる。今季15勝3敗の菅野が海外FA権を行使してメジャー挑戦。その穴埋めとしてソフトバンクからFA宣言した石川の獲得に動いたものの、5球団の争奪戦の末、ロッテに敗れた。

 巨人はこの日、中日の絶対的守護神ライデル・マルティネス(28)の獲得を発表したが、何より先発投手の補強が最重要課題だった。移籍先が決まらなかった日米通算197勝のベテラン右腕に白羽の矢を立てた格好だ。

 救いの手を差し伸べたのは、球団に獲得を強く要望したという阿部慎之助監督(45)である。現役時代の2013年のWBCなどで侍ジャパンのチームメートとしてバッテリー組んだ間柄だが、さる球界関係者がこう言った。

「阿部監督が優勝旅行先のハワイで『(菅野流出で)投手のチームリーダーがいなくなる。(田中は)実績があるし、うちは若い投手が多いから、そういう面でも必要』と言ったことがスポーツ紙で一斉に報じられている。とはいえ、さすがの阿部監督も、今季0勝の田中に15勝3敗の菅野の代役を期待しているわけではないでしょう。他球団は『原前監督時代の何でも欲しがる巨人に戻っちゃった感じ』と失笑しているが、実際は救いの手を差し伸べたという方が正しい。もちろん、復活へのアシストは可能と考えている。投手の再生にたけた久保康生巡回投手コーチ(66)の手腕に信頼を置いているからです」 

菅野も弟子入りして劇的復活

 この関係者が続ける。

「菅野は4勝8敗に終わった昨季シーズン中に久保コーチに弟子入り。軸足の使い方や体重移動などを見直し、腕をタテ振りに修正したことで、今季の劇的な復活の土台を築いた。久保コーチの信者は多く、京本や現在育成の松井ら若手有望株、トレード加入した泉や高橋礼、抑えの大勢を含めて、そのキャリアを問わず、頼りにされています。大勢は故障でファームに落ちるたびにジャイアンツ球場で久保コーチをつかまえては投球フォームを確認しています。巨人の投手の多くが久保コーチの『魔改造』といわれる『処方箋』に絶大な信頼を置いている。右肘手術からの復活を目指す田中にも、その指導は大いに役立つはずです」

 阿部巨人には確固たる勝算があるようだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな田中だが、実は昨オフにも「移籍説」が流れていて、田中に水面下で接触する球団まであったという。いったいどういうことか。実力も素行も問題視されたレジェンドの当時の悲惨な状況とは。

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