どんどん狭くなる米ツアーの門 男子の金谷拓実は切符を得たが…
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 9時26分
金谷拓実(C)共同通信社
米PGAツアー最終予選会で日本ツアー賞金王の金谷拓実(26)が来季の出場権を獲得。来季は東北福祉大の先輩である松山英樹(32)と同じ舞台に立つわけだが、そこに至る過程はかなりハードだった。
今月1日の国内最終戦(日本シリーズ)を終えると、同日の深夜便で渡米。3日からカリフォルニア州で行われた2次予選会を経て、5位タイ以内がマストの最終予選会(出場170人)で4日間を戦い3位で切符を得た。
来季の同ツアーは、松山、金谷、久常涼(22)、大西魁斗(26)、星野陸也(28)の5人の日本勢が戦うことになったが、2026年からは、シード選手を125人から100人に縮小する。下部ツアーからの昇格も上位30人から20人に大幅に減り、推薦出場枠も4人から2人以下に。最終予選会通過者は現行の「5位タイ」が「上位5人」に限定される。夢の舞台を目指す者たちにとっては、今後もその門はさらに狭まる可能性がある。
女子の最終予選会も、今年から通過者が「上位45人」から「25位以内」に減った。それでも山下美夢有(23)はトップ通過を果たし、岩井明愛・千怜(22)、吉田優利(24)、馬場咲希(19)も1回目のリシャッフル(出場優先順位見直し)までの出場権を獲得したものの、今年は6日間108ホールが5日間90ホールに変更されたため、女子の予選会通過人数も再び変わるかもしれない。
女子は日米共催のTOTOジャパンに勝てば、竹田麗央(21)のように予選会を経ずに米ツアーメンバーになれる。この大会の優勝者は2年シードになったので、リシャッフルがある「予選会組」とは雲泥の差だ。
男子もZOZO選手権の後釜大会(ベイカレント・クラシック)に勝てばPGAツアーでプレーできるとはいえ、日本選手の優勝は難しい。
ツアー関係者が言う。
「男子は欧州ツアーからPGAへ進む道もあるが、予選会を受けて上位に入るのが一番。できるなら大西魁斗のように環境が厳しい下部ツアーからの昇格は避けたいでしょう。そうなると、国内のシーズン後に行われる予選会に調子のピークを持ってこなければならない。疲労がたまったまま挑戦しても結果は残せない。これは女子も同じ。今年の山下や岩井姉妹のように、スタミナのある若い選手が当然有利です」
最年長だった原英莉花(25)が今年落ちたのはスタミナ切れだったか。
◇ ◇ ◇
それにしても、国内男子ツアーは世界的な評価が下落し、人気低迷ぶりも悲惨の一言に尽きる。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。なぜこんな事態に陥ったのか。いったい誰が「元凶」なのか。
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