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自民・稲田朋美氏「安倍派5人衆」をヤリ玉に痛烈批判!裏金政倫審で意趣返し、“犬猿の仲”に矛先

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 10時42分

自民・稲田朋美氏「安倍派5人衆」をヤリ玉に痛烈批判!裏金政倫審で意趣返し、“犬猿の仲”に矛先

裏金196万円、党処分ナシだった(稲田朋美元防衛相)/(代表撮影) 

 裏金議員の弁明を聴取する衆院政治倫理審査会が17日、始まった。19日まで3日間、自民党旧安倍派と旧二階派の15人を対象に行われるが、実態解明は期待薄だ。逃げ回ってきた連中が素直に口を割るはずもなく、予想通り「派閥が」「秘書が」のオンパレード。時間稼ぎのスットボケ答弁が横行する中、まあまあ見応えがあったのが、稲田朋美元防衛相の弁明だ。

 審査は五十音順で実施。初日のトップバッターに立った稲田氏は、裏金づくりの舞台となった政治資金パーティーをめぐり、平時のパー券販売ノルマが450万円だったとした上で、「常に達成できずにいるとの認識でしたので、還付制度についても知りませんでした」と釈明。「安倍会長から令和4年5月にノルマ超過分の還付をやめると聞いた時に初めて知りました」と続けた。

 このあたりは過去の弁明と代わり映えしないが、一味違ったのは旧安倍派幹部「5人衆」への痛烈批判だ。

 今年2月に開かれた最後の議員総会で「安倍会長が還付制度をやめると決断されたのに、いつ誰がなぜ復活させたのか明らかにすべき」「事実を明らかにすることが自民党最大派閥の責任。そうしないと我が派は自浄能力のない集団になる」などと発言したという。「落選した(裏金)議員の思いに応えるためにも、今回の政倫審で事実関係がさらに明らかになることを願っています」と訴えた。

■萩生田氏の弁明は18日午後

 5人衆のうち、政倫審に出ずにバッジをつけているのは、萩生田光一元政調会長ただひとり。稲田氏が矛先を向けたのは明白だ。萩生田氏が1期上だが、1回浪人しているため、当選回数は同じく7回。18日午後、弁明に立つ。

「稲田さんは安倍総理の覚えめでたく当選3回で初入閣し、女性初首相と持ち上げられた時期もあった。かたや萩生田氏は安倍最側近を自負し、清和会(旧安倍派)で幅を利かせてきた。もともと折り合いの悪い2人の関係が決定的に悪化したのは昨年夏ごろ。稲田さんの元秘書が野党候補として都内の衆院小選挙区に立つことになり、仁義を通そうと当時の党都連会長だった萩生田氏のもとへ出向いたんです。すると、開口一番〈あんた、何考えてんだよ〉とドヤされた。稲田さんはキツネにつままれたような表情を浮かべていたそうです」(与党関係者)

 萩生田氏の「アンサー」が見ものだ。

  ◇  ◇  ◇

 まるで在庫一掃セールのような自民裏金議員たちへの衆参政治倫理審査会。ギュウギュウ詰めの超過密スケジュールの詳細など、●関連記事『【もっと読む】裏金「目くらまし」政倫審での真相解明はハナから無理!自民衆参19人“ギュウギュウ詰め弁明”のア然』で報じている。

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