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遅咲き吉岡里帆の“ド根性人生” ヒット作に恵まれず、SNSで叩かれ…「正体」助演女優賞で涙の受賞スピーチ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 10時58分

遅咲き吉岡里帆の“ド根性人生” ヒット作に恵まれず、SNSで叩かれ…「正体」助演女優賞で涙の受賞スピーチ

吉岡里帆(C)日刊ゲンダイ

 先日行われた「第49回報知映画賞」の表彰式で、「正体」で助演女優賞に選出された吉岡里帆(31)が、涙ながらに心情を吐露して話題になっている。

 吉岡は、受賞後のスピーチで、「気持ちがいっぱいいっぱいになってしまって……」と言葉をつまらせ、その後、こう続けた。「私はいつも自分の居場所、役割を模索していました。どうしたら役者としていられるんだろう、どうしたら監督の期待に応えられるんだろうという葛藤がいつもありました」。さらに「(今回の受賞は)自分にとって大きな大きな出来事で、そういうスタンスのまま頑張っていいんだと背中を押された気になりました」と涙を流して語った。

 京都の大学在学中に学生演劇に参加していたが、居酒屋や歯科助手のアルバイトをしながら、深夜バスで東京に通い、オーディションや演劇のワークショップに参加。下積み生活を続けながら、チャンスを待ち続けた。2016年、波瑠が主演したNHK朝ドラ「あさが来た」でヒロインの娘の友達役を演じて話題に。女優としてはむしろ遅咲きだ。

「タレントパワーランキング」(アーキテクト)などで、タレントの取材や分析を手がける女優・男優評論家の高倉文紀氏はこう話す。

「彼女は本来、非常に演技力があって、使いたがる人は多いのですが、世間一般からは過小評価されてきた感じがします。いい演技をしていても、興行的、視聴率的にタイミングが合わず、必ずしも大ヒットには至らないことも多かった。それで主演をするようになった頃に、急に人気が出てきたように見えてしまい、SNSで叩かれたりもしていましたね。10年ほど前にインタビューした時も、非常に知的で、内に秘めた真面目さを感じました。今回の受賞コメントでも言っていますが、いつも心の奥で一生懸命考えている印象ですね」

 かつて彼女自身も、女優の北川景子(38)と共演した際、北川に“その真面目さがいい”と言われ、このままでいいと思ったということをインタビューで明かしていた。

「今年は事務所の休業などで移籍を余儀なくされるなど災難にも見舞われましたが、彼女は確固たる演技力でやってきた女優さんなので、これからも多彩な役柄をやっていくことを期待しています」(高倉氏)

 持ち前のド根性で来年はさらなる飛躍が期待できそうだ。

  ◇  ◇  ◇

 女優としての格を高めつつある吉岡里帆には越えなければならない壁があるという。関連記事【もっと読む】吉岡里帆ようやく大河出演決定でもよぎる…新垣結衣が“超えるべき壁”になってしまう黒歴史…では、吉岡にとって新垣結衣こそが打ち破るべき対象であると伝えている。

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