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巨人移籍を決断したFA甲斐拓也の「メモ魔伝説」 金メダルの東京五輪でも本領発揮

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月18日 11時11分

巨人移籍を決断したFA甲斐拓也の「メモ魔伝説」 金メダルの東京五輪でも本領発揮

甲斐拓也(C)日刊ゲンダイ

 扇の要がチームを去る。

 ソフトバンクの甲斐拓也(31)が17日、国内FA権を行使した巨人への移籍を決断した。

 甲斐といえば、2017年から4年連続でチームの日本一に貢献し、昨季までにベストナイン3回、ゴールデン・グラブ賞7回の日本球界を代表する捕手。「甲斐キャノン」と称される強肩と投手陣が信頼を置くリードを武器に、今年8月には育成ドラフト出身でNPB史上初の1000試合出場を達成した。

 一口に「育成」と言っても、最終指名の6位入団。しかもドラフト1位は同じ捕手の山下斐紹だった。育成最下位から支配下、レギュラー、正捕手へと這い上がるための努力は人並外れていた。 球界関係者が言う。

「甲斐は『メモ魔』。プロ入り2年目から二軍の試合に出るようになり、対戦相手のデータ、コーチに指導された内容、気付いたことをノートに取るようになりました。自宅に帰っても、テレビもつけずひたすらタブレットで相手打者の映像を見続けているそうです。その研究熱心な姿勢と情報量が投手陣からの信頼を勝ち得る何よりの材料。抽象的なイメージや印象よりも数字や映像による分析の方が説得力がある。『甲斐が言うなら大丈夫』と、投手も安心して腕が振れるというわけです」

 金メダルを獲得した2021年の東京五輪でも、日本代表の正捕手として各国の打者の研究をしていた。大会後、本紙にこう語っている。

「まず、村田善則バッテリーコーチと捕手陣がミーティング。そこで村田コーチが打者ごとの傾向や特徴を話してくれる。その話と資料のデータを自分の中で一度整理してから、部屋に戻って映像を見ながら自分の思ったことなどをメモしていました。部屋で映像を見る時間? 大体1、2時間でしたね」

 昨年就任した小久保監督はそんな甲斐と重なる部分があった。

 小久保監督は監督室を開けっ放しにするスタイル。これに甲斐は驚きつつこっそり室内をのぞくと、監督はⅰPadを見ながらノートに黙々とメモ。その姿に、「どんな立場になっても勉強することの大切さ」を再認識したという。

 14年間培ってきたデータと情報が新天地でどれだけ生かされるか。

  ◇  ◇  ◇

 ソフトバンクを出た甲斐と入れ違いでレッドソックス傘下3Aから加入した上沢直之は、なぜ古巣の日本ハムを蹴り、入団を決めたのか。SNSでは《不義理》という批判もあるが、決断を後押しした「納得の理由」とはいったい何か。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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