佐々木朗希「争奪戦」から降りた球団の言い分とは? たった10億円超で手に入る金の卵なのに
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月19日 9時26分
佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ
ポスティングシステムでメジャー挑戦する佐々木朗希(23)。
代理人のジョエル・ウルフ氏によれば、獲得に乗り出している球団は20以上とか。今週中にも各球団との面談を始めるらしいが、中には争奪戦の輪に加わらない球団もある。
「投手としての資質は大谷翔平(30)や山本由伸(26)以上」といわれる逸材が、25歳ルールによってマイナー契約しか結べないため、最大10億円超で手に入る。にもかかわらず白旗を上げる球団があるのはなぜか。
「ア・リーグの中小規模都市を本拠地にする球団は、カネを理由に争奪戦には参加しない方針と聞きました」と、特派員のひとりはこう言った。
「年をまたぐことによってボーナスプールはリセットされますが、すでに中南米出身の選手を何人か獲得することが決まっていて、佐々木に使える金額は1億円程度しかないというのです。最初から佐々木獲得を視野に入れているドジャースやパドレスは資金をプールしているはずですけど、ウチはそうではないと。1億円ではハナから勝負にならないから、手を挙げたくても挙げられないという判断です」
代理人のウルフ氏は中小規模の都市にも可能性があると示唆しているものの、
「当初の実入りが限られるわけで、佐々木の代理人やマネジメントを担当する大手広告代理店は当然、スポンサー収入を期待する。ところが、中小規模の都市では、どうしたってスポンサーが限られてしまい、彼らにとって旨味がない。本人に何が何でもプレーしたいという意中の球団があればともかく、そうでなければ候補に残ったチームの中からより規模の大きな都市を本拠地にする球団を選ぶだろうと読んでいるようです」とは前出の特派員。
ちなみに米国で人口の多い都市はニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、ヒューストン、フェニックス、フィラデルフィアの順だ。
◇ ◇ ◇
ところで、ロッテにとってスペ体質の佐々木朗希は「足枷」になっていたと言っても過言ではない。いったいなぜか。球団を困らせた深刻な事情とは何か。佐々木がいなくなり石川柊太が入団したことがもたらす「圧倒的メリット」とはいったいどのようなものか。
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