新規感染報告件数 …梅毒が16府県、HIVは24府県で昨年の累積数を上回る

（Ｃ）日刊ゲンダイ

　国立感染症研究所は17日、感染症発生動向調査週報（IDWR）速報データ第49週（12 月2日～12月8日）を発表した。

　梅毒の新規感染報告件数は新たに193件が加わり、年初からの累計数は1万3789件となった。現在の方式で統計を取り始めて以来、過去最多を記録した前年同期の累計数1万4088件に比べて、マイナス299件となった。

　この数字は第42週マイナス474件、第43週マイナス420件,第44週マイナス386件、第45週マイナス356件、第46週マイナス347件、第47週マイナス288件、第48週マイナス277件と推移している。この数字が前週より「悪化」は15 都道府県、「変わらず」が13県、「改善」が19県だった。

第49週時点で16府県が昨年1年間の累積件数をすでに上回る

　ちなみに第49週時点で過去最多の昨年を上回るペースで推移しているのは23都府県で、下回ったのは24道府県だった。

　なお、第49週時点で昨年1年間の累積件数をすでに上回ったのは、青森、秋田、茨城、神奈川、山梨、富山、石川、長野、三重、鳥取、島根、岡山、大分、京都、新潟に、新たに宮城が加わり16府県となった。

　梅毒との関連が深いといわれるHIVの新規届け出数の動向にも注意したい。

　第49週時点での全国総数は昨年同期比で59件多い933件。27府県が前年のペースを上回った。うち24府県が昨年1年間の累積件数を既に上回っている。

　なお、あくまでもこれは速報値であるため各種確定値とは矛盾することがある。