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北九州中3殺傷事件の容疑者は地元のトラブルメーカー 怪しい照明、奇声、拡声器、爆竹、大音量…奇行の数々

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月20日 11時22分

北九州中3殺傷事件の容疑者は地元のトラブルメーカー 怪しい照明、奇声、拡声器、爆竹、大音量…奇行の数々

平原政徳容疑者の自宅(奥)/(C)共同通信社

 犯人は犯行現場から1キロほどの住宅街に1人で暮らすトラブルメーカーだった。

 北九州市小倉南区の「マクドナルド322徳力店」で今月14日夜、中学3年生の男女2人が刃物で刺され、中島咲彩さん(15)が死亡した事件。福岡県警小倉南署捜査本部は19日、負傷した男子生徒への殺人未遂容疑で無職の平原政徳容疑者(43)を逮捕した。

 平原容疑者は14日午後8時10分ごろ、マクドナルドの駐車場に黒いワンボックスカーを止めた。午後8時25分ごろ、店舗に立ち入り、レジカウンターの最後尾に並んでいた2人に近づくと、いきなり中島さんの腹を正面から刺し、立て続けに男子生徒の腰を背後から切り付けた。

 刃物を持ったまま店を出ると、ワンボックスカーに乗り込み、逃走。入店してから出ていくまでの時間は、わずか数十秒だった。店舗内の防犯カメラの映像には、平原容疑者の首から下の部分しか写っていなかった。

 捜査本部は現場周辺の防犯カメラや、付近を走行していたドライブレコーダーの映像百数十件をつなぎ合わせる「リレー捜査」で平原容疑者の足取りを追い、自宅を突き止め、逮捕の2日前から監視を続けていた。

「逮捕当日、捜査員が家の前で声を掛けたが、反応がなかったため、1階の東側から窓ガラスを割って室内に突入。同時に裏の勝手口からも捜査員が家の中に入り、居間の椅子に座っていた平原の身柄を拘束した。動じる様子もなく、抵抗もしなかった」(捜査事情通)

 平原容疑者は複数の近隣住民にたびたび「奇行」を目撃され、今年5月と10月には警察沙汰になっていた。

「夜になると青や緑色の光が室内で点滅していました。今年に入ってからは昼夜問わず、拡声器みたいなものを使って怒鳴り声を上げたり、奇声を発したり、とにかく不気味だった。開けっ放しの窓から大音量の音楽が流れ、突然、バンバンバンって爆竹の音がすることもあった。注意をして、怒鳴り返された人もいるそうです。近所の人が騒音トラブルを通報し、警察官がパトロールに来ていました。身長は180センチぐらいあり、体格もガッシリしていて茶髪でたばこを吸っていたので、ちょっと怖いというか、近寄りがたかった。関わりたくないから、家の前を通らないようにしている人もいた」(近隣住民)

 平原容疑者は、まともに仕事もせず、日中も家にいたようだ。

「親から実家を譲り受けたみたいで、生活に困っているようには見えなかった。この辺りの一軒家の中では、大きいほうだよ。1人で暮らすには、広すぎるんじゃない。数カ月前までは、家族と一緒に住んでいたみたいだけど、出ていっちゃったのかなあ」(別の近隣住民)

 精神的に不安定だったようだが、なぜ、中学生を襲ったのか。

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