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佐々木朗希争奪戦 いの一番に面談を公表したヤンキースの勝算…ネックは「登板ドタキャン」にシビアなNYメディア

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月20日 11時32分

佐々木朗希争奪戦 いの一番に面談を公表したヤンキースの勝算…ネックは「登板ドタキャン」にシビアなNYメディア

佐々木朗希(C)共同通信社

 ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指す佐々木朗希(23)に新展開だ。

 日本時間19日、今季のア・リーグを制した老舗名門球団・ヤンキースが、佐々木と近日中に対面形式の面談を実施する予定であることを明らかにした。「彼(佐々木)は世界最高の投手のひとりになる可能性がある。ヤンキースタジアムが彼にとってのホームになるのは素晴らしいことだと思う」とはキャッシュマンGMだ。

 佐々木と面談する球団が公になったのはヤンキースが初めて。代理人を務めるジョエル・ウルフ氏のもとには各球団のプレゼン資料が届いていて、その中から移籍先の候補が絞られていくのだろうが、少なくともヤンキースは対面の交渉に進んだことになる。

 ヤンキースの先発はコール(34)、ロドン(32)、ギル(26)、シュミット(28)、ストローマン(33)に加え、オフにフリード(30=ブレーブスからFA)を獲得。先発の駒はそろっているだけに、1年間フル回転したことがない佐々木を休ませながら起用する余裕はある。

 チームに日本人選手がひとりもいないうえ、ニューヨークは全米きってのビッグマーケット。代理人やマネジメントを担当する大手広告代理店にとっては願ったりかなったりの球団だ。

 しかし、「ネックになるのは全米一シビアなファンとニューヨークメディアですよ」と、特派員のひとりはこう続ける。

「佐々木はヤンキースが通常、獲得する大物と違って金額が安い。ヤンキースが年をまたいでリセットされる国際ボーナスプールを目いっぱい使ったとしても10億円弱です。けれども、25歳未満でマイナー契約しか結べないルール上の問題で金額が制限されているだけであって、期待度はチームのエース級。仮に結果を出せないようなら、ファンやメディアは黙っていませんよ。ガラスのエースということはだれもが承知していても、ケガで登板をドタキャンするようなことに対してニューヨークのメディアはものすごく厳しいですからね」

 かつてヤンキースでニューヨークメディアの洗礼を受けた松井秀喜は「自分はシビアな環境にいた方が力を発揮できる」と言っていたが、佐々木自身に果たして外野の声を受け流す度胸があるのかどうか──。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、ロッテにとってスペ体質の佐々木朗希は「足枷」になっていたと言っても過言ではない。いったいなぜか。球団を困らせた深刻な事情とは何か。佐々木がいなくなり石川柊太が入団したことがもたらす「圧倒的メリット」とはいったいどのようなものか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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