原前監督 恩讐の彼方に…渡辺恒雄氏の度重なる「屈辱的な言葉責め」を耐え忍び長期政権を築いた
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月20日 11時33分
2001年9月、巨人の長嶋茂雄監督(左)の辞任会見でともに握手すると渡辺恒雄さん(中央)。右が、新監督に決まった原辰徳ヘッドコーチ(C)共同通信社
「私にとって、野球だけではなく、人生においても強い影響を与えていただいた恩師でした」
歴代最長となる通算17年間にわたり巨人監督を務め、球団最多の1291勝、9度のリーグ優勝、3度の日本一を果たした前監督でオーナー付特別顧問の原辰徳氏(66)が渡辺恒雄氏を追悼した。
「厳しいご指導をいただいたこともありましたし、温かい言葉で励ましていただいたこともあります。渡辺主筆は、私の人生の中で燦然と輝いた存在です」
思えば「厳しい指導」の方が多かったのではないか。
第1次政権では3年契約2年目だった2003年に事実上の解任。失意の指揮官を当時オーナーだった渡辺氏は「辞任とか解任ではなく、読売グループ内の人事異動」との言葉で片付けた。CS導入元年の07年に2位の落合中日に3連敗して足をすくわれた際には「落合君の方が頭が良かった」とまで言われた。
屈辱的と言える言葉の数々を浴びせられながら、巨人の監督としてじっと耐えてきた。
「褒められたり、けなされたりしながらも、渡辺主筆には決して逆らうことなく、決定的に嫌われなかった。これこそが、恩讐を超えて計3度の長期政権が築けた要因でしょう」(読売関係者)
17年間の監督生活で獲得したFA選手は16人。9度のリーグ優勝も渡辺氏のバックアップがあればこそで、「恩人」には違いない。
◇ ◇ ◇
渡辺氏はとんでもない威光を放っていた。読売関係者はその絶大な権力の前で「命をなげうつ兵隊」となり、ある時は渡辺氏を執拗な取材から守るため、道路の真ん中で大の字に寝転び身を挺して追跡する車を止めることもあったという。そんな渡辺氏はどのような人物だったのか。記者が見た「強烈威光」とは。
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