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学園モノは“鬼門”だが…松坂桃李『御上先生』が『海に眠るダイヤモンド』で脱落した日曜劇場ファンを呼び戻す

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月21日 9時26分

学園モノは“鬼門”だが…松坂桃李『御上先生』が『海に眠るダイヤモンド』で脱落した日曜劇場ファンを呼び戻す

テーマもはっきりしている(C)日刊ゲンダイ

 神木隆之介(31)主演のTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』が22日、2時間スペシャルで最終回を迎える。

「映画『ラストマイル』を大ヒットさせた、新井順子さん(プロデューサー)、野木亜紀子さん(脚本)、塚原あゆ子さん(演出)というTBSの看板女性チーム初の日曜劇場参戦ということで放送開始前から話題になっていた割には、作品の評価は悪くないものの、視聴率では苦戦しました」(テレビ誌ライター)

 12月1日放送の第6話では6%台を記録し、《日曜劇場ワースト更新か?》とまで言われたが、第7話、第8話で8%台と意地を見せている。全話平均視聴率のワースト(2014年1月期の『ごめんね青春!』の7.7%)は免れそうだが……。

「昭和パートはNHK朝ドラの雰囲気もあり、朝ドラの出演者も多数出ていて、リアタイ視聴者層にはウケがいいと思っていたのに視聴率に結びつかなかったのは、逆に驚きです」(広告代理店関係者)

 ネット上では苦戦の理由を《現代パートと昭和パートの行き来に従来の日曜劇場ファンがついていけなかった》《善と悪がはっきりしていたり、濃すぎるくらいのキャラが登場しないとウケない》《主題が伝わりにくかった》などと分析する意見もある一方、《演者さんそれぞれの演技はすばらしいし、話も引き込まれる》《自分は面白いと思うので、数字なんて関係ない!》などと熱く支持する声も多数ある。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「評価も数字もトップクラスを続けるTBS日曜劇場だからこそ、いろいろ言われるとは思いますが、『海に眠る』が作れるということがTBSドラマの強さだと僕は思いました」と、こう続ける。

「話の進め方の緩急が、これまでの日曜劇場とはずいぶん違うなという印象でした。たとえば、第7話のラストで斎藤工さんが演じた進平の悲劇の場面。通常ならもうちょっと細かい描写もありそうなんですが、あえてそれをせず、翌週の第8話の冒頭ではすでに終わったことに。従来の日曜劇場なら、第8話でそのシーンを補足していたと思うんです。そういうリズムの違いが、日曜劇場ファンにとっては気持ち悪かったのかもしれませんね。でも、それには制作側の強い意思があったんだと思いますし、むしろそこにTBSドラマの“推進力”を感じました」

 そして来年1月からは松坂桃李(36=写真)主演の『御上先生』へ。松坂演じるエリート官僚が高校3年の担任教師となって日本の教育システムに立ち向かう話らしい。

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