体操・村上茉愛が「漢気精神」で不祥事まみれの組織中枢に殴り込み 史上最年少28歳で女子強化本部長就任
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月21日 9時26分
村上茉愛(C)雑誌協会代表
「五輪で団体メダルを取るため、走り続けていきたい」
そう話したのは、日本体操協会女子強化本部長に就任した村上茉愛(28)。先日、体操女子強化指定選手の合宿が公開され、抱負を語った。
2021年東京五輪の種目別ゆかで銅メダルを獲得。それから2カ月後、世界選手権で種目別ゆか金メダルという有終の美を飾って現役引退を発表すると、母校の日体大でコーチに就任。22年に指導者資格を取得、海外でもコーチングを学び、今秋の公募18人の激戦を勝ち抜いて「本部長」の座に就いた。
その知名度と天真爛漫なキャラクターから、引退後はタレントやキャスターに転身するといわれていた。そんな世間の予感とは裏腹に、本人は東京五輪開催予定だった20年から指導者としてのセカンドキャリアを意識していたという。コロナによる延期でその夢は1年延びたものの、「日本女子で初の個人種目メダリスト」となったことで、唯一無二の経験を後進に伝えたい気持ちが強くなったという。
メダリストの中には注目度が高いうちにテレビなどメディアで顔を売り、引退後の〝就職活動〟に苦労しないよう、積極的にタレント活動する選手が多い。パリ五輪でもいまだにバラエティ番組やイベントに引っ張りだこのメダリストたちがワンサカいる。
彼らが指導者や協会や連盟の中枢を選択しない背景には、歪んだ組織構造に一因がある。協会や連盟のトップにその競技とは無関係の政治家や実業家が座り、競技のプロである若手選手が入り込めないことも。古参の居座り、派閥争いなど、古い体質の影響も少なくない。それが不祥事の温床にもなっている。
また、協会や連盟の仕事は〝ボランティア〟の要素が強く、儲からない、組織を改善できない、稼げない。それなら解説者やトークショー、教室開催などで生計を立てるしかない、という考えに至るのかもしれない。
今回、村上が就任した強化本部長はいわゆる現場監督。「名選手は名監督にあらず」とはいえど、メダリストという称号は選手を納得させる大きな手段のひとつでもある。
日本体操協会は過去にパワハラ問題や未成年代表選手の飲酒喫煙騒動など問題が多発した。その協会が変わろうとしているとすれば、村上の就任は組織改革の大きな一歩になるかもしれない。
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