佐々木朗希と7年前の大谷翔平「米球団選びの指針」に決定的な違い…すでに2球団の対面交渉が発覚
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月21日 9時26分
佐々木朗希(C)日刊ゲンダイ
ヤンキースが面談にこぎ付けたと思ったら、メッツはすでに面談を終えたという。
ポスティングシステムでメジャー挑戦する佐々木朗希(23)に関し、ニューヨークの2球団が対面交渉に進んだことが明らかになった。
獲得を目指す20球団超はすでにプレゼンテーションを終えているだろうから、ニューヨークの2球団は第1段階をクリアしたことになる。
ポスティングと25歳ルールによるメジャー挑戦は7年前の大谷翔平(30=現ドジャース)とまったく同じ過程をたどっているものの、決定的な違いは大谷が真っ先に東海岸の球団をふるいにかけたのに対し、佐々木は東海岸の象徴ともいうべきニューヨークの2球団を選択肢のひとつにしている点だ。
「大谷は球団選びに関して、無条件で二刀流をやらせてもらうという縛りを付けたらしい。当時のメジャーは二刀流に懐疑的。中でも東海岸の球団はメジャー実績のない大谷に、最初から投打両方のポジションを約束することに抵抗があった。無条件でOKしたのはエンゼルスなどごく一部。当時はドジャースですらクビを縦に振らなかったともいいますから」(特派員のひとり)
そこへいくと佐々木には起用法に関して、大谷のような高いハードルがない。FAを含む今オフの移籍市場に出ている投手たちの中ではナンバーワンの評価。獲得に乗り出している各球団はすでにエース級と期待しているだけに、結果を残さなければ叩かれるのは、程度の差こそあれ、どこでも一緒だ。代理人を務めるジョエル・ウルフ氏が「東海岸もいとわない」と言うように、ニューヨークを本拠地にする球団が選択肢に入っていても不思議ではない。
ましてニューヨークは人口も市場規模も全米ナンバーワン。「世界一の選手になりたい」佐々木本人はもちろん、代理人やマネジメントを担当する大手広告代理店にとってもプラス。活躍次第で莫大なスポンサー収入が見込めるからだ。
◇ ◇ ◇
ところで、ロッテにとってスペ体質の佐々木朗希は「足枷」になっていたと言っても過言ではない。いったいなぜか。球団を困らせた深刻な事情とは何か。佐々木がいなくなり石川柊太が入団したことがもたらす「圧倒的メリット」とはいったいどのようなものか。
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