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阪神・才木浩人に心配な「藤浪化」…驚異の年俸7000万円アップで生え抜き高卒5人目の大台到達

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月21日 9時26分

阪神・才木浩人に心配な「藤浪化」…驚異の年俸7000万円アップで生え抜き高卒5人目の大台到達

才木浩人(C)共同通信社

 阪神の才木浩人(26)が20日、契約更改に臨み、7000万円アップの年俸1億2000万円でサインした。

「ここで満足しちゃいけないので、ここからもう1つ、2つ上のレベルにいけるように頑張りたい」と白い歯を見せた右腕は、今季13勝3敗、防御率1.83の好成績。球団の高い評価に「すごくありがたいけど、個人的にはチームも優勝できていないし、タイトルも1つも取れていない。まだまだやらないといけないことが多い」と言った。

 球団の生え抜き高卒選手では井川、藤川、藤浪、秋山以来5人目の1億円の大台到達となったが、「昨年は8勝5敗でリーグ優勝に貢献したとはいえ、初めての2ケタ勝利到達でいきなり7000万円アップというのは破格。むしろ『阪神病』にならないか心配です」とは、関西の球界OBだ。

「いい例は先輩の藤浪(前メッツ)で、高卒3年目に3年連続2ケタの14勝を挙げると、その年の8500万円から倍増の1億7000万円に大幅アップ。ただ、その年を最後に成績が落ち始め、年俸も年々減少。コロナ期間中に合コンが発覚したこともあった。最後の2022年は4900万円で、追われるように阪神から米国に渡った。1年目から3年連続で2ケタ勝った藤浪ですら伸び悩んだくらいですから。阪神の場合、1年でも活躍すればスーパースター扱い。在阪メディアやファン、タニマチはもちろん、コーチやスタッフからもチヤホヤされる。これに勘違いして成長が止まってしまう選手は枚挙に暇がありません」

 才木は20年オフにトミージョン手術を受けて、育成契約に降格した苦労人。「チヤホヤされて潰れるようなタマじゃない」という声はあるものの、そんな選手でも道を踏み間違えるのが、阪神という環境なのだ。

 ちなみにライバル巨人では、2年続けて10勝に到達(昨季10勝5敗、今季10勝6敗)し、4年ぶりのリーグ優勝に貢献した先発投手の山崎伊織(26)が、3900万円増の年俸9000万円と大台に届かなかった。今季の活躍度は才木の方が上だったとはいえ、プロ野球は「3年やって1人前」という言葉もある。果たして才木は来季、真のエースになれるのか。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、その藤浪は今季メジャー登板ゼロに終わり、現在は移籍先を模索している真っ最中だ。それでは、日本球界復帰の可能性はあるのか。藤浪を取り巻く状況とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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