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高血圧の人はヒートショックの危険が増大する…薬を飲んでいても注意

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月21日 9時26分

 血圧は寒暖差やストレスなどさまざまな要因で大きく変動している。薬を飲んでいて普段の家庭血圧が収縮期130㎜Hg程度で安定していても、診察時は160㎜Hg以上になるケースは珍しくないという。

 入浴の前後で自分が考えている以上に血圧が大幅に上下動している可能性があるのだ。

「降圧薬の血液内の濃度は数時間から8時間くらいまでがピークと言われていますが、効き方は人によって異なります。近年は朝に1回服用すれば効果がある降圧薬が増えているとはいえ、効きづらい人や血圧のコントロールが不十分な人などは、1日2回、朝と夜に飲んでいるケースも少なくありません。そういう人が降圧薬を飲んでから入浴すると、体が温まってさらに血圧が急降下し、体調が悪化する可能性があるのです。ヒートショックはもちろん、失神して浴室で倒れたり、湯船で溺れてしまう危険もあります。また、降圧薬として利尿薬を飲んでいる人は脱水傾向になり、入浴中に熱中症の状態を招くリスクもあります」

 高血圧症を抱えている人が入浴で命を落とさないためには、脱衣所に暖房器具を置くなど入浴前に脱衣所を暖かくしておく。一番風呂は避け、浴室をシャワーでしっかり暖める。湯船に入る前には手や足にかけ湯をし、一気に肩までつからない……といった一般的なヒートショック対策を実践するのはもちろん、朝食前と夕食後にプラスして、入浴前にも血圧を測って確認することが望ましい。

「降圧薬を飲んでいる人は収縮期血圧が160㎜Hg以上に上がっていたり、逆に110㎜Hg以下と下がっているときは、その日は入浴を控えたほうがいいでしょう」

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