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新体制でも維新の迷走は止まらない…「K-POP」も救世主にならず来夏の参院選も大ピンチ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月22日 9時26分

新体制でも維新の迷走は止まらない…「K-POP」も救世主にならず来夏の参院選も大ピンチ

奈良県の山下真知事(C)共同通信社

【永田町番外地】#5

 臨時国会は週明け24日に会期末を迎える。新体制発足間もない日本維新の会は、前原誠司共同代表が、補正予算案に賛成して自民党に急接近。一方、大阪府知事の吉村洋文代表は来夏の参院選に向けて立憲民主党との連携に意欲を見せ、どっちつかずの党の迷走を印象付けた。

 維新の迷走はこれにとどまらない。

「せっかく斎藤(元彦兵庫県知事)問題が収まりつつあるところに、今度は山下(奈良県知事)か。余計なことしてくれるよ」

 こう言うのは、来夏の参院選で再選を目指す日本維新の会所属議員の秘書だ。

■今度は奈良県知事が火だるま

 奈良県は山下真知事(56)肝いりで2025年10月に奈良公園で「日韓国交正常化60周年及び韓国・忠清南道との友好提携15周年」の記念事業としてK-POPコンサートを開催する予定だ。しかし、これが地元有権者の反発を招き、SNSを通じて批判の声が瞬く間に全国規模にまで膨れ上がってしまったからだ。

 山下知事は昨年4月、日本維新の会公認で初当選を果たし、吉村-前原体制下で党の常任役員に就任している。行政の効率化、無駄削減は日本維新の会の党是でもある。

 これに倣い、山下知事が先に奈良時代の日本文化を再現する天平祭の補助金約1億円を「認知度が非常に低く、費用がかさむ」として廃止を決めたことが、K-POPコンサート開催への批判の火に油を注いだ。

「日本では、一部のマニア以外に興味も関心もない韓国人のアイドルタレントを呼んできて日韓親善と言われてもピンときませんよ。入場料は無料ですが、批判の矛先が維新本体へ向かうことにもなりかねない」

 前出の議員秘書は来夏の参院選への影響を懸念するが、奈良県議会は16日、総事業費約2億7000万円を盛り込んだ補正予算を可決してしまった。

「お金のない日本の若者も大好きなK-POPアーティストに接することができる。お金に代えがたい価値が生み出される」

 山下知事は自身のSNSを通じて有権者に理解を求めているが、無駄かどうかは結果次第、有権者の判断次第であろう。

 ちなみに今夏、日本国内最大規模をうたったK-POPコンサート「WATERBOMB JAPAN」は、全国4会場6公演の予定だったが集客が見込めず、途中打ち切りとなった。

 山下知事が言う「K-POP大好きな日本の若者」は案外少ない。これでは、斎藤知事のときのような土壇場での若者の“援軍”は期待できそうにない。(特命記者X)

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