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すでに「第3次世界大戦」に突入か? 年末恒例ロング会見で露見したプーチン大統領の“世界観”

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月24日 9時26分

すでに「第3次世界大戦」に突入か? 年末恒例ロング会見で露見したプーチン大統領の“世界観”

御年72歳(C)ロイター

 33カ月あまり続くウクライナ戦争は越年が確実だ。狂った歴史観に支配されたプーチン大統領は、相変わらず侵略の正当性を主張。19日に行われた年末恒例の大規模会見では「戦勝」に自信をみなぎらせていた。年明けに返り咲く米国のトランプ前大統領は「就任前に終わらせる」と宣言した手前、調整に乗り出しているようだが、プーチン大統領の首に鈴をつけるのは至難の業だ。

 筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう指摘する。

「トランプ氏が停戦に積極的なことから日本国内では楽観的な見方が広がり、かつてほどプーチン氏の会見は注目されていませんが、トンデモないことを言っていました。『すべてのNATO(北大西洋条約機構)諸国は事実上、我々と戦争状態にある』との発言で、NATOと交戦していると初めて明言した。2022年に開始した『特別軍事作戦』は、24年に第3次世界大戦へ発展したという認識なのです」

 そうでなくても、4時間半に及んだ会見は異様だった。

 プーチン大統領は併合したウクライナの一部を含むロシア地図が映し出された大スクリーンの前に現れ、ウクライナから越境攻撃を受けている南西部クルスク州で戦う海兵隊から贈られたという寄せ書き入りの軍旗を披露。ロシア軍がウクライナ東部で1日数平方キロメートルを占領していると強調し、「目標達成に向け前進している」とまくし立てた。

■トランプ停戦案は突っ返し

 11月にウクライナ東部のドニプロに撃ち込んだ新型中距離弾道ミサイル「オレシュニク」の性能をめぐる質問に対しては、「キーウに目標を設定し、攻撃してみよう。実験の用意はできている」と不気味な反論。会場をざわつかせた。

「停戦を急ぐトランプ氏側は、ロシアに対しては応じなければウクライナ支援を強化すると持ち掛け、ウクライナには支援を止めると脅しているようですが、少なくともプーチン氏が乗ることはないでしょう。逆に、今年5月に1期5年の任期が切れたゼレンスキー大統領が再選されない限り、交渉相手としては認めないと突き返している」(中村逸郎氏)

 ここへきてトランプ側はNATO加盟国に対し、国防費をGDP比5%に引き上げるよう求める一方、ウクライナ支援継続をチラつかせているという。

 手詰まり感が漂う。世界の安寧は遠い。

  ◇  ◇  ◇

 トランプ次期米大統領から夕食会に招かれた安倍元首相の妻・昭恵氏。昭恵氏のブッ飛んだ行動に生前からの安倍シンパたちが勢いづくいている。●関連記事【もっと読む】『昭恵さんがトランプとの「絆」の深さ世界に見せつけ 驚きの“外交力”に色めく安倍シンパと裏金幹部たち』で詳報している。

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