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グリークヨーグルトには通常の2倍のタンパク質…満腹感からダイエット効果も【時間栄養学的「気になる食品」】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月24日 9時26分

グリークヨーグルトには通常の2倍のタンパク質…満腹感からダイエット効果も【時間栄養学的「気になる食品」】

グリークヨーグルト(C)iStock

【時間栄養学的「気になる食品」】

 グリークヨーグルト

  ◇  ◇  ◇

 グリークヨーグルトは、濃厚な食感と高い栄養価で世界的に人気を集める食品です。その起源はギリシャの伝統的な「ストラギストヨーグルト(濾したヨーグルト)」にあり、地中海地域で古くから受け継がれてきた製法に基づいていると言われています。この製法では、余分な水分やホエイ(乳清)を濾すことで、タンパク質が濃縮され、クリーミーな食感と豊富な栄養価が生まれるのです。

 グリークヨーグルトの最大の特長は、その栄養価の高さにあります。製造過程でホエイを取り除くことで、タンパク質含有量は通常のヨーグルトの約2倍に達し、糖質や脂肪が抑えられています。米国農務省の調査では100g当たり約10gのタンパク質、4g以下の糖質、120mg以上のカルシウムを含みます。これに加え、乳酸菌やビフィズス菌といったプロバイオティクスも含まれており、腸内環境を整える働きも期待されています。

 2018年の研究では、運動後にグリークヨーグルトを摂取した被験者が筋肉の修復能力を向上させたという結果が報告されています。タンパク質が豊富な食品は満腹感を持続させる効果があり、体重管理や食事制限にも役立つとされています。2014年の研究では、グリークヨーグルトを含む食事が食欲を抑え、自然にカロリー摂取を減らせたと言う報告も。

 さらに、プロバイオティクスが豊富なグリークヨーグルトは腸内環境を整えることで、便秘の改善や免疫機能の向上に役立つとされています。これに加え、カルシウムが豊富に含まれているため、骨の健康維持にも貢献します。中高年層では骨粗鬆症予防の一助となる可能性があるとされています。また、濃厚なクリーム感が満足感を与え、健康的な食生活をサポートする食品としても評価されています。

 時間栄養学の観点から考えると、やはり朝のタンパク質は筋肉をつけるためにも、体内時計をリセットするためにも必要不可欠です。そのため、グリークヨーグルトを朝ご飯に食べるメリットは十分にありそうです。また、カルシウムは夜間に吸収が高まることがわかっていますので、夜の摂取も目的によってはアリでしょう。

 ただし、夜に多量の糖質を摂ることは睡眠の質に影響を与えるため、デザートとしての利用ではないほうが◎。味噌や野菜などと一緒に混ぜるノンオイル、ノンシュガーのドレッシングなどで摂るのもおすすめですよ!

(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)

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