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プロテクトはどう決める?裏取引は?FA甲斐拓也の“身代わり”は誰か…人的補償の舞台裏を元編成部長が明かす

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月24日 11時11分

 広島の場合、最終的に誰を指名するかを決めるのは監督ではなかったという。

「もちろん、監督に希望のポジションや選手のタイプは聞きます。ただ、現場は来年勝つための選手を指名したがります。編成は5年、10年先を見据えてチームをつくる。新井の時はオーナー、球団代表、二軍の球団部長、編成部長だった私の4人が会議をして、最終決定しました。監督は会議に入っていません。全権監督は別として、他の球団も似たような感じだと思います」(川端氏)

 FA選手を抱える球団の編成担当は、オフになると、ある仕事が本格化するという。

「『FAで新井、大竹が出ます』となった瞬間、移籍の可能性がある球団のプロテクト予想リストを作りました。さらに編成部員は、阪神や巨人の二軍戦のビデオを見まくって、人的補償で誰を指名するか、こちら側の優先順位のリストも作ります。広島の場合は、オーナーにも二軍戦のビデオを見てもらった。オーナーも映像をチェックする以上、適当な選手を指名できませんからね」(川端氏)

 正捕手を失ったソフトバンクが狙うのは、次代の正捕手候補で23歳の山瀬か、はたまた選手会長の大城か、あるいは若手有望株の投手か……。

 水面下では、巨人がソフトバンクの関係者に電話をかけて、すり合わせをしているかもしれない。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、「甲斐拓也は巨人にとってマイナスに働きかねない」という声もある。いったいどういうことか。元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏が悲観した「問題点」とはいったい何か。いま、巨人で何が起きているのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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