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DeNAに浮上する「ポスト宮崎」問題と牧三塁転向プランの点と線…電撃トレードで内野ポジション争い勃発

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月24日 11時11分

DeNAに浮上する「ポスト宮崎」問題と牧三塁転向プランの点と線…電撃トレードで内野ポジション争い勃発

浜口遥大(C)日刊ゲンダイ

 23日昼に電撃発表されたDeNAの浜口遥大投手(29)とソフトバンクの三森大貴内野手(25)のトレードには、驚いたファンも多かったろう。

 2016年にドラフト1位でDeNA入りし、通算44勝をマークした浜口は、17年のソフトバンクとの日本シリーズで八回1死まで無安打と好投。今年の日本シリーズでも中継ぎとして活躍した。ソフトバンクの三笠GMは「貴重な左腕で佐賀の出身でもある。(16年ドラフトの)スカウトのリストには(あった)」と、8年越しの恋人であることを強調した。

 一方、DeNAに移籍する三森は、16年にドラフト4位でソフトバンクに入団。22年、23年は主に二塁で100試合以上に出場した。22年は規定打席にはわずか6打席足りなかったものの、打率.257、9本塁打、20盗塁をマークした韋駄天だ。

「三森は積極性があって足もある。足を使いたい三浦監督好みの選手といえるでしょう。選手層が厚いソフトバンクではレギュラーを取り切れなかったものの、まだ25歳で伸びしろもある。二塁のレギュラーを取れる実力はあるとみています」(パ球団のフロント)

 DeNAは三森の加入によって攻撃のバリエーションが増えそうだが、ベイスターズOBは「牧秀悟(26)と宮崎敏郎(36)の起用に影響する可能性はある」と、こう続ける。

牧自身は二塁手に強いこだわり

「球団はかねて『ポスト宮崎』問題を抱えている。宮崎は来季が6年契約の4年目。まだまだレギュラーを譲るつもりはないが、プロ12年目の今季、125試合で打率.283、14本塁打、56打点をマークして日本一に貢献した一方、6月には左太もも痛で離脱。阪神とのCSファーストステージでも右下肢をつって途中交代した。来季は休養日を設けて負担を減らす方針もある。宮崎の休養日に三森を三塁起用するのも手ですが、三森の実力次第では二塁の牧を三塁にコンバートし、三森を二塁起用するプランが浮上する可能性がある。牧は今季、二塁でリーグワーストの18失策。球団内には、『三塁に回って守備の負担を減らせば、より打撃に専念できる』とみる向きもある。三森が牧の後釜としてハマれば、『ポスト宮崎』問題は一気に解決します」

 もっとも、牧自身は二塁手へのこだわりが強い。去る18日に契約メーカーのトークショーに参加した際、「ゴールデングラブを取りたいし、二塁手でやりたい気持ちが強い」と話した。

「宮崎を一塁に回し、オースティンを再び外野に戻すのも一つの手ですが、そうなるとオースティンの負担が増える。かといって宮崎の休養日に牧を三塁起用すれば、そのまま追い出されかねない宮崎はおもしろくないでしょうし、二塁にこだわる牧もヘソを曲げかねません」(同)

 ともあれ、三森の加入によって内野のポジション問題が起きれば、選手間の競争力向上やチームの活性化につながる。球団にとっては「うれしい悲鳴」となるわけだが……。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、DeNAがCS突破を決めた夜、石井琢朗コーチは三浦監督との《関係悪化説》を払拭すべく、「ピエロを演じた」そうだ。いったいどういうことか。あの日の夜に何が起きていたのか。そもそもの《関係悪化説》とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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