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2024年秀作ドラマベスト5…1位はTBS系「不適切にもほどがある!」(碓井広義/メディア文化評論家)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月25日 9時26分

2024年秀作ドラマベスト5…1位はTBS系「不適切にもほどがある!」(碓井広義/メディア文化評論家)

阿部サダヲ(C)日刊ゲンダイ

【碓井広義 テレビ 見るべきものは!!】

●第5位「新宿野戦病院」(フジテレビ系)

 元軍医ヨウコ(小池栄子)が秀逸だ。「すべての命は平等」が信条で、新宿・歌舞伎町に生息する人々への偏見もない。また“ルミナ”ウイルスは現実への痛烈な風刺だった。

●第4位「舟を編む~私、辞書つくります~」(NHK)

 辞書編集部へと異動してきた岸辺みどり(池田エライザ)の目を通して、地道な辞書作りが魅力的に描かれた。人に何かを伝えたい時、つながろうとする時、言葉の力が必要となる。

●第3位「海に眠るダイヤモンド」(TBS系)

 鉄平(神木隆之介)を軸に、異なる時代と場所で濃密な人間ドラマが展開された。風化させてはいけない「戦争」や「原爆被爆」などを、物語に丁寧に織り込んでいったことも高く評価したい。

●第2位「虎に翼」(NHK)

 戦前・戦後を法曹人として生き抜いた寅子(伊藤沙莉)。憲法第14条が明記する「法の下の平等」や「差別禁止」は今、本当に実現されているのか。この問いかけこそ全体を貫くテーマだ。

●第1位「不適切にもほどがある!」(TBS系)

 昭和からやって来た市郎(阿部サダヲ)が、違和感をおぼえるたびに「なんで?」と問いかける。それは令和と昭和、両方の時代や社会に対する、笑いながらの鋭い「批評」となっていた。

 来年もまた、一本でも多くの挑戦的かつ刺激的なドラマと出合いたい。

(碓井広義/メディア文化評論家)

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