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東京都議会自民党でも裏金作りが常態化と朝日新聞が報じる 来夏の都議選へ致命的ダメージ…今後の展開は?

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月25日 15時3分

東京都議会自民党でも裏金作りが常態化と朝日新聞が報じる 来夏の都議選へ致命的ダメージ…今後の展開は?

裏金作りが大好き(C)日刊ゲンダイ

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件への怒りの炎がまたメラメラと燃え上がり始めた。

 東京都議会の自民党会派が開催した政治資金パーティーでも、会派事務局が政治資金収支報告書に記載しなかったケースが発覚。その収入の総額が直近5年間で3千万円前後に上る疑いがあることが分かった――と、25日付の朝日新聞がスクープ報道したためだ。

 朝日の記事によると、会派事務局は現職都議1人につき、パーティー券100枚(200万円分)を渡し、50枚が販売ノルマだったという。ノルマを超えた分を議員側が「中抜き」し、<会派と議員側双方の収支報告書には収入として記載されない「慣習」で、裏金になっていたとみられる>と報じている。

 自民党国会議員の裏金事件でも、ノルマ超過分を最初から派閥に入れず、コッソリとため込んでおく「中抜き」は秘匿性が高く、とりわけ悪質性が高い手口とされていた。先の衆院選に鞍替え立候補し、落選した丸川珠代元五輪担当相(53)もこの手口で計822万円を裏金化。神戸学院大の上脇博之教授(66)らが政治資金規正法違反の疑いがあるとして丸川氏に対する告発状を東京地検に提出する展開となった。

 同地検特捜部はすでに同法違反(虚偽記載)の疑いで動き始めているようだが、国会議員を対象にした「前例」があるため、捜査の見立ては立てやすく、立件の可否も判断しやすそうだ。

 来夏は都議選を控えており、捜査のメスが入るとすれば定例会が開かれておらず、選挙に影響が及ばない時期だ。国会議員のケースでも特捜部が派閥幹部の聴取や事務所の家宅捜索に入ったのは年末から1月にかけてだったから、同じような展開になる可能性があるだろう。令和7年の東京都議会第1回定例会は、2月に開かれる予定だ。

 ネット上では昨年末同様、批判的な投稿が広がっている。

《関与した都議は全員、逮捕だろ。もういい加減にしろよ!自民党》

《都議選も衆院選と同じで自民惨敗になりそうだな(笑)》

《まるで昨年末のデジャブのよう。1月に会派の幹部や事務局担当者を聴取し、逮捕に進むだろう》

 国会議員のみならず、都議にも広がった裏金事件。他の地方議会でも自民議員の裏金作りが常態化している恐れがあるのでは……。

  ◇  ◇  ◇

 24日閉幕した臨時国会では政治改革関連法が可決、成立したものの、裏金事件の真相は今も見えない。●関連記事【もっと読む】で『自民党都議会でも裏金疑惑!やはり浮上した“安倍派スキーム”…すでに特捜部が動き、石破政権は大ピンチ』【さらに読む】で『自民“前裏金議員”亀岡偉民氏 現金バラ巻き失笑釈明とお家事情…公選法違反で年内立件へ』を取り上げている。

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