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大谷翔平が「日本開幕戦での二刀流復帰」にこだわる不思議…監督や球団幹部「難しい」と口揃えるのに

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月26日 9時26分

大谷翔平が「日本開幕戦での二刀流復帰」にこだわる不思議…監督や球団幹部「難しい」と口揃えるのに

大谷翔平(C)共同通信社

 今季、メジャー史上初の「50-50」(54本塁打、59盗塁)を達成したドジャース・大谷翔平(30)が、また勲章を手にした。

 日本時間24日、AP通信の「今年の男性アスリート」に2年連続で選ばれたのだ。同社による大谷のインタビューが公開され、米プロバスケットボールNBAのレジェンドであるマイケル・ジョーダンと並ぶ3度目の受賞に「これまでの努力が報われた。来年も受賞できるように頑張りたい」と喜びを口にした。

 ワールドシリーズ終了後に、損傷した関節唇の修復手術を受けた左肩の状態については「まだ完全な可動域にはなっていないが、かなり良くなっている。痛みはなく、まだ少し違和感はあるが、少しずつ確実に良くなっている」と説明した。

 来季は投打の二刀流への復帰を見込まれ、来年3月のカブスとの日本開幕シリーズで2年ぶりの登板が期待されている。大谷は「個人的な目標は開幕前にフルの状態になってスタートできればいい。投手も打者もできれば最高」と、リアル二刀流での開幕戦出場にあらためて意欲を見せた。

 しかし、だ。日本開幕シリーズでの大谷の投手復帰に関してはフリードマン編成本部長、ゴームズGM、ロバーツ監督が「難しい」と口を揃えている。手術後、一貫して投打のリアル二刀流での復帰を目標に掲げている本人とは対照的だ。

 投げて打って走ってが基本の大谷にとって、来季開幕からの二刀流出場を見据えるのは当然としても、首脳陣が難色を示している通り、現実的には難しい。

「(昨年9月に受けた右肘靱帯修復手術のリハビリ段階だった)今年は投球プログラムを予定通り進めていなかったので、復帰までにやらなければならないことがある」(フリードマン編成本部長)

投手早期復帰より球団初のワールドシリーズ連覇

本人も投手としてのリハビリを完璧にこなせなかったのは十分理解しているはずだが、それでも来季スタートからの二刀流復帰にこだわり続けているのは当然、日本での開幕戦を意識しているからだろう。

 今月6日、マスターカード会員向けの日本開幕戦チケットの先行販売サイトには33万人超がアクセス。サイトに接続しにくい状況になりながらも、予定枚数は約2時間で完売した。一般販売は年明けに予定され、プレミア化するのは必至だが、大谷が投手に復帰するとなれば当然、注目度はさらに高まる。

 今回の日本開幕シリーズはドジャースのオーナー企業であるグッゲンハイムが協賛する。まさか親会社やMLBから「二刀流復帰」をほのめかすように指示されているわけではないだろうが、大谷は日本市場でも莫大な利益をもたらす存在だ。親会社もMLBも「二刀流復帰」を切り札として最後まで利用したいのは本音ではないか。

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