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阪神新助っ人の巨漢ドミニカンはあくまで「打てば儲けもの」…メキシコでの本塁打数はアテにならず

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月26日 11時26分

阪神新助っ人の巨漢ドミニカンはあくまで「打てば儲けもの」…メキシコでの本塁打数はアテにならず

ラモン・ヘルナンデス(Acereros de Monclovaの公式インスタグラムから)

 阪神は25日、新助っ人のラモン・ヘルナンデス内野手(28=右投げ右打ち)と単年契約で合意に達したことを明らかにした。

 今季はメキシカンリーグ「アセレロス・デ・モンクローバ」に所属し、82試合で打率.313、22本塁打。193センチ、102キロの巨漢で、米国ではメジャー、3Aの経験はなく2Aが最高。直近3シーズンはメキシカンリーグでプレーし、今月中旬までは母国ドミニカ共和国のウインターリーグに参加していた。

 メキシコでの3年間は通算.327。一塁、三塁、左翼を守れるという。海外リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「メキシコ北部のモンクローバは600メートルから700メートルと標高が高く、空気が乾燥しているため、打球が飛ぶ打者天国といわれる。今季は打率.313、22本塁打に加え、出塁率.374、OPS.945も立派ですが、チーム打率は.292もありますからね。投手のレベルが高い日本でどこまで数字を残せるかは不透明と言わざるを得ません。選球眼は良くてもメキシコでの本塁打数はアテにならない。本拠地の甲子園は広く、フタを開けてみないと分からないところはあります。阪神はクリーンアップを任せるというより『打ってくれたら儲けもの』というスタンスで獲得したのではないか」

 米国の2Aでは通算98試合に出場して打率.236、11本塁打、44打点。実際、嶌村球団本部長は「あくまで競争に勝って試合に出て欲しい」とレギュラーを確約しなかった。一塁には大山、三塁には佐藤輝がおり、前川や井上と左翼のポジションを争うことになりそうだ。

 ハングリー精神旺盛の新助っ人は「儲けもの」になるか──。

  ◇  ◇  ◇

 ところで、阪神と言えば複数年提示を蹴り、単年契約を結んだ近本が話題になった。来季中に国内FA権を取得見込みで、争奪戦に発展しそうな気配だが、実は、他球団は冷ややかな目を向けているという。いったいなぜか。あれだけ大人気だった大山とは、何が違うのか。

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