甲斐拓也加入で絶望の巨人捕手陣が「トレード志願」の大行列へ…山瀬や喜多ら若手は来季出番ほぼ皆無
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月27日 11時37分
甲斐拓也(C)共同通信社
「本当に光栄なこと。気持ちを新たに、もう一度野球選手として、ここからスタートするといった気持ちでいます」
ソフトバンクから巨人へFA移籍した甲斐拓也(32)が26日、都内のホテルで入団会見に臨んだ。5年15億円の大型契約で、阿部慎之助監督(45)が現役時代に背負った背番号10も託された。
巨人移籍かソフトバンク残留かで悩んだという。入団の決め手について「阿部監督です。それが間違いなく決め手、決断の一つかなと。司令塔になってもらいたいと。10番を受け継いでほしいと。ものすごくうれしい言葉でもあった」と説明。阿部監督は「今年最後のビッグニュース。とても興奮している。日本を代表するキャッチャー。競争して切磋琢磨してチーム力が上がる。すごくいい刺激になる」とチーム内競争の活性化に期待したが、さる球界関係者がこう言った。
「阿部監督のゾッコンぶりを見ると、引退後の『終身雇用』まで約束しているともっぱらです。ただ、32歳の今季の盗塁阻止率は.284と年々、肩の力が落ちている捕手に、5年という長すぎる契約は適正なのかと疑問視する声もある。『聞いてないよ』と言いたいのは、巨人の捕手陣でしょう。全試合出場を望んでいるとされる甲斐を補強したということは、既存の捕手陣の出場機会は、大幅に減少することになる。ベテラン小林のプロテクト漏れがウワサされる一方、今季国内FA権を取得した大城も、権利を行使せずに残留を決めた後に甲斐が加入。来ると知っていれば、FA移籍してたんじゃない? とささやかれていますが、このオフ、年俸1億6000万円の複数年契約を結んだ以上は身動きが取れません」
一番ガッカリしているのは、今季の正捕手ではないか。
「12球団トップの盗塁阻止率.475を誇った28歳の岸田は、2番手に降格することで出番は大きく減るでしょうし、山瀬や喜多といった若手捕手は、少なくても来季の出番はほぼ皆無でしょう。そんな状況では巨人の捕手陣からトレード志願が相次いでも不思議ではない。フロントは最もそれを危惧しています」(同)
捕手の活性化どころか、衰退する危険があるというわけだ。
◇ ◇ ◇
甲斐拓也の加入によって、その他のことでも「マイナスに働きかねない」という声もある。いったいどういうことか。元バッテリーコーチで評論家の秦真司氏が悲観した「問題点」とはいったい何か。いま、巨人で何が起きているのか。
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