公明党は政権内で存在感薄れるばかり…高木陽介前政調会長を切った創価学会副会長に批判の目
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月29日 9時26分
総選挙では石井代表まで落選(C)共同通信社
【永田町番外地】#6
「敗戦の混乱は目を覆うばかりです。やることなすこと、すべて裏目のまさに踏んだり蹴ったりの1年でしたよ」
年の瀬迫る永田町──。公明党のベテラン職員のひとりは結党60年の節目となった今年1年を振り返り、創価学会本部のある東京・信濃町方向にそのとがったあごを突き出した。
惨敗を喫した先の衆院選で事実上の選挙責任者として差配した創価学会の“ラスプーチン”と呼ばれる佐藤浩副会長(64)を指してのことだ。
「彼は何の権限もないのに会長(原田稔=83)の威光をかさに着て、長年にわたり公認候補の選定や他党との選挙協力、幹部人事を取り仕切ってきましたが、結果は石井代表まで落選するまさかのありさま。選挙直後には学会女性部から責任を問う声が上がっていましたが、会長は彼の言動を黙認しているようです」(前出の職員)
佐藤は安倍政権以降、二階俊博元幹事長や菅義偉元首相ら自民党実力者との太いパイプをウリにして創価学会─公明党内で政治的地歩を固めた。4年前に創価学会を定年退職も、今もって原田会長の覚えはめでたい。
とはいえ、自公過半数割れの臨時国会で公明党は、“手取りを増やす”として圧勝した国民民主党に政策協議の主役の座を奪われてしまった。佐藤が頼りにしていた二階は引退に追い込まれ、菅には四肢の異常が見て取れ政治生命が危ぶまれている。
存在感は薄れるばかり
「佐藤は国民民主、立憲民主幹部はもちろん、今の自民党執行部とも近くはない。公明党にとって痛いのは、衆院選の公認候補だった高木陽介政調会長(65)を彼が出馬断念に追い込んだことでしょうね。高木は太田昭宏元代表の秘蔵っ子として、若い頃から国会対策や選挙対策など党務に汗をかき、今の与野党幹部連中とも携帯一本で話ができる貴重な存在でした。しかし、同世代の佐藤にとっては立場は違えども邪魔な存在だったんでしょう。高木は淡々として身を引きましたが、後で知って激怒していましたよ」(与党番記者)
臨時国会で公明党の数少ない手柄といえば、政治資金を監査するための“第三者機関設置法”の成立であろうか。しかしながら、執行部は所属議員の5人が政府要職にあることを忘れ、法案の単独提出に必要な21人の要件を満たせず、結局、玉木雄一郎と親しい高木を通じて国民民主党に共同提出を頼むハメに。
怪僧ラスプーチンはロシア帝国崩壊を招いた。存在感が薄れるばかりの創価学会-公明党も似たような道をたどることになるかもしれない。(特命記者X)
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