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日本の家庭に眠る“かくれ試算”は「総額67.7兆円、1人あたり53.2万円、1世帯あたり110.6万円」の仰天!

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月29日 9時26分

日本の家庭に眠る“かくれ試算”は「総額67.7兆円、1人あたり53.2万円、1世帯あたり110.6万円」の仰天!

(C)日刊ゲンダイ

 こんな使い古しの服なんて誰が欲しいの……。その考えにちょっと待った! 服飾雑貨や家具・家電など日本の家庭に眠る「かくれ資産」は総額約66.7兆円。古着はもちろん、10年以上前に買ったカシオの電子辞書、20年以上前のコロナの灯油ストーブだって欲しい人はいる。なんなら片方しかないワイヤレスイヤホンだってお金になるのだ。年末の大掃除で「捨てよう」と思ったものを再検討してみよう。

  ◇  ◇  ◇

 MOTTAINAI、もったいない──。2004年にノーベル平和賞を受賞したケニアの女性環境保護活動家ワンガリ・マータイさんが世界中に広めた日本語だ。江戸時代、庶民が着ていた着物はほとんど古着。それがいつ頃からか、まだ役立つのに捨てられてしまうモノのなんと多いことか。

 フリマアプリ国内最大手のメルカリが「日本の家庭に眠る“かくれ資産”」を調査してみたところ、日本の家庭に眠る「売ればお金になるであろう」資産の総額は推定66兆6772億円。第1回調査(18年)の約37兆円、第2回調査(21年)の約44兆円から大幅に増えている。

 国内の自動車産業全体の市場規模が約77.1兆円(23年度)、建設市場が約58.4兆円(21年度)だから、いかにこのリユース(中古)市場のポテンシャルが高いかが分かる。ちなみに、かくれ資産とは、1年以上使用しておらず、家庭内に保管しているモノ。つまり不要品ということだ。

お金になるモノを自ら捨ててしまっている

 この約66.7兆円のかくれ資産は赤ちゃんを含めて国民1人あたりにならせば53.2万円。1世帯あたりにすると実に平均110万円が自宅に“埋まっている”計算になる。中でも多いのが、子供が独立した頃の夫婦2人世帯(50、60代)の132万円だ。

 かくれ資産は祖父の代から自宅にある価値の分からない書画骨董のほか、バブル時代に奮発して購入したブランド品はもちろん、中には昭和ブームに乗って電気ポットも“中古品”として価値が高まっている。これらすべてがお宝に変わるかもしれないのだ。

「かくれ資産の内訳を見ると、1人あたりの不要品の平均個数の増加や平均取引価格の上昇が、総額の上昇につながっているようです。平均個数が増えた理由には、家の中にある不要品を『捨てるモノ』ではなく、『資産になり得るモノ』と見る消費者が増えたことも影響しているでしょう」(調査を監修したニッセイ基礎研究所の久我尚子上席研究員)

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