大谷翔平がドジャースのタンパリング疑惑に誰よりも肝を冷やした深いワケ【2024年スポーツ界 書けなかった話】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月30日 9時26分
大谷翔平(C)共同通信社
【2024年スポーツ界 書けなかった話】
メジャー球団の間でいまだ根強く残っているのが、ドジャースの佐々木朗希に対するタンパリング疑惑や密約説だ。
代理人のジョエル・ウルフ氏は密約説を否定しているものの、疑惑に誰よりも肝を冷やしたのが大谷翔平(30=ドジャース)というウワサがある。
「といっても、タンパリングや密約が明らかになって、佐々木獲得がフイになることを危惧したわけではないでしょう」と、特派員のひとりがこう続ける。
「ドジャースのタンパリングや密約が明らかになり、疑惑が疑惑でなくなれば、編成責任者であるフリードマンのクビが飛ぶ。大谷が危惧するのはそこですよ。フリードマンは2014年10月にドジャースの編成本部長に就任して以来、常勝球団の礎をつくった人。フリードマンの存在なしに、メジャーの頂点に立ったいまの強さを維持することは不可能ですから」
大谷が昨オフ、10年総額1000億円超でドジャースと交わした契約の中には「筆頭オーナーのウォルター、またはフリードマン編成本部長が球団を去った場合、大谷は契約を破棄することができる」との項目が入っている。大谷自身、「このお2人と契約する形ですし、もし、そこが崩れるのであれば、契約自体も崩れることになる」と話している。
過去6年、MVPやタイトルを獲得しながら一度もプレーオフに進めなかった大谷が、移籍1年目でいきなりメジャーの頂点に立った。ようやく見つけた安住の地を離れるようなことにでもなれば、それこそ一大事。佐々木に関して、「特に勧誘ってことはない。彼の意見を尊重してますし、どのチームを選んでも素晴らしい成績を残せると思う」と慎重な言い回しをするわけだ。
◇ ◇ ◇
日刊ゲンダイで年末恒例の「スポーツ界 書けなかった話」。本年も選りすぐりのネタを用意している。
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