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アップルのイヤホン「AirPods Pro 2」が補聴器革命を起こす? 米FDAが認可(シェリーめぐみ/在米ジャーナリスト)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月31日 9時26分

アップルのイヤホン「AirPods Pro 2」が補聴器革命を起こす? 米FDAが認可(シェリーめぐみ/在米ジャーナリスト)

今持っているエアポッズがそのまま補聴器に(C)iStock

【ニューヨークからお届けします】

 補聴器機能を持ったアップルのブルートゥース・イヤホンが大きな話題になっています。特に今持っているエアポッズがそのまま補聴器になるという、これまであり得なかった新機能が、驚きを持って迎えられています。

 アメリカでは聴力に不安を持つ人が少なくありません。しかし聴力検査を定期的に受けているのは、アメリカ人の5人に1人に止まり、補聴器への偏見もいまだに存在しています。さらに医療費が日本に比べはるかに高いこともあり、処方箋が必要な補聴器はとても高価です。そのため近年はブルートゥースを使った比較的低価格の市販の補聴器が注目されていました。

 そんな折、アップル・エアポッヅ・プロ2への補聴器機能の追加が、FDA米国食品医薬品局に認可されたというニュースは、テック関連の媒体だけでなく、全米ネットのニュースでも取り上げられました。

 しかも今回アップルが展開するのは、既存のイヤホンに聴覚補助機能が加わるという画期的なものです。つまりエアポッズ・プロ2を既に持っている人は、そのまま補聴器として使うことができるわけです。

 ユーザーはiPhoneで聴力テストを受けるだけで、そのデータをもとに補聴器機能を設定することができます。そしてその聴覚補助設定が、電話やストリーミングの音量や音質に自動的に反映されるのも大きな特色です。さらに、コンサート会場などの大音量から耳を守る、耳栓のような機能も追加されています。

 エアポッズ・プロ2の価格は250米ドルと、イヤホンとしては決して安くはありませんが、他の市販のブルートゥース補聴器に比べればずっと安価です。

 こうした補聴器は、処方箋が必要なタイプに比べてそこまで精密ではないと考えられています。エアポッズは頻繁に充電が必要なのもデメリットの1つです。しかし何より革命的なのは、聴覚障害や補聴器そのものへの偏見がなくなることだと、専門家はコメントしています。

(シェリー めぐみ/ジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家)

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