最新版「死因」と「状況」…2023年に死亡した157万6016人を調査
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月1日 9時26分
写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ
人の死に方はさまざま。そのなかには、注意していればあるいは避けられたかもしれない亡くなり方をする人もいる。「死因」やその状況を知ることは私たちの今後の振る舞い方を考えるうえで大いに参考になる。そこで、2024年9月発表の最新の政府統計から2023年に亡くなった157万6016人の死因を調べてみた。
■死因のトップはがん、新型コロナは8位
「令和5年(2023)人口動態統計(確定数)」によると、死亡数157万6061人は前年より6966人増加し、調査開始以来過去最多だった。死因のトップは悪性腫瘍(がん)が38万2504人で総死亡数の24.3%を占めた。以下、心疾患(14.7%)、老衰(12.1%)と続き、新型コロナでの死亡は8位の3万8086人(同2.4%)だった。
気になるのは働き盛りの中年の死因。中年を40~64歳とすると、その年代で亡くなった人は11万3945人。うちがんが4万2050人、心筋梗塞などの心疾患(高血圧性を除く)1万4837人、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患が8548人だった。インフルエンザは1383人(全年齢)、糖尿病は1537人。
■歩行者・自転車での交通事故死
交通事故死3573人のうち歩行者は1351人、自転車は465人。新聞やテレビで報じられることの多い乗用車の乗員死は679人で、オートバイでの事故死は529人だった。交通事故死のうち40歳~64歳は735人だった。
■自殺は2.1万人
自殺総数は2万1037人(男性1万4388人、女性6649人)。全死亡数に占める割合は1.3%。総数は前年より215人減少したが、男性は26人増えている。40~64歳は9030人だった。
■亡くなった場所
病院や診療所や介護老人保健施設や老人ホームなどの施設で亡くなった人は128万220人。自宅で亡くなった人は26万7335人で、前年より5930人減少した。これは新型コロナ流行の影響があったものと考えられる。なお、自宅で亡くなる人の数は2001年に13万1337人まで減少したが、その後増加傾向にある。
■独身で亡くなった男女
15歳以上で亡くなった157万2873人を調べたところ、「未婚」で亡くなったのは男性9万4824人、女性5万1655人。「死別」は男性16万1363人、女性49万7397人で、「離別」は男性7万5073人、女性5万8151人。配偶者がいた男性は46万8752人、同女性は16万4551人だった。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
92歳女性が「老人ホーム入居の夢」をあきらめた訳 老いの現実を知り、上手に付き合うためのコツ
東洋経済オンライン / 2025年1月2日 7時0分
-
三が日は餅を詰まらせて亡くなる高齢者が集中する…予防法と対策をチェック【正月は体に悪い】#2
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月31日 9時26分
-
寒い日のお風呂「ヒートショック」に要注意! 高血圧の人が安全に入浴するために気をつけたいこと6つ
マイナビニュース / 2024年12月23日 12時29分
-
脳卒中、心筋梗塞…12月から2月は入浴中に起きるヒートショックに注意、最大の要因は住宅の“断熱”⁉
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年12月11日 11時15分
-
「入浴で酒を抜く」「サウナでととのえる」に潜む心臓リスク…"ハダカで突然死"を避ける1万円以内のアイテム
プレジデントオンライン / 2024年12月10日 8時15分
ランキング
-
1高齢の親がお年玉として「100万円」くれました。本人は「相続対策」のつもりらしいですが、贈与税が心配です。税務署から電話がかかってくることはありませんか…?
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月3日 4時40分
-
2北関東をドライブ中に“地元ナンバー”の車が急接近。“あおり運転”をストップさせた夫の機転とは?
日刊SPA! / 2025年1月3日 15時53分
-
3歯周病は「放っておけばいい」と思っている人に訪れる悲劇
日刊SPA! / 2025年1月3日 15時52分
-
4「どうしてきみに似たんだろう」「メシがまずくて働く気がしない」最低なモラハラ夫にキレた義母
オールアバウト / 2025年1月3日 22時5分
-
5LINEもあるけど…年始のあいさつ「年賀状」派の“リアル”な理由とは? あいさつ自体を「しない」人も
オトナンサー / 2025年1月1日 10時40分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください