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最新版「死因」と「状況」…2023年に死亡した157万6016人を調査

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月1日 9時26分

■転倒・転落・墜落

 この年、交通事故を除く不慮の事故で亡くなった人は4万867人。そのうち1万1784人が転倒・転落・墜落で亡くなっている。そのうち9954人がスリップ、つまづき、よろめきによる転倒が原因で、ステップや階段からの転落やそこでの転倒による死も625人報告されている。建物や建造物からの転落は335人、はしごからの転落やそこでの転倒は161人、がけからの転落は35人、樹木からの転落は22人だった。

 また、ベッドからの転落は85人いて、うち47人は家庭のベッド。施設は17人、学校などの施設も15人いた。

 気になるのは車椅子からの転落が33人いたこと。うち14人が家庭だったことは驚きだ。慣れている我が家での車椅子だからといっても安心はできない。普通の椅子からの転落も19人いた。

 人とぶつかったり、押されたりして人が亡くなるなんて思いもしないが、実際には2人いた。場所は自宅以外の居住施設1人(80歳以上)、スポーツ競技および競技施設1人(65歳~79歳)。なお、アイススケート、スキー、ローラースケート、スケートボードの転倒は4人報告されていて、うち3人は45歳~65歳だった。

■浴槽内での溺死・溺水

 水などの液体が侵入することによって気道が閉そくされ窒息する病態を溺水と言い、溺水による死亡を溺死と言う。不慮の溺死や溺水は合計8993人。そのうち浴槽内の溺死および溺水は6885人(家庭内6333人)だった。家庭以外では商業施設などでの367人が目立つ。浴槽への転落による溺死は24人だった。

 一方、川や海、湖など自然な水域での溺死・溺水は465人、転落などによる溺死や溺水は107人だった。

■喉に食べ物などを詰まらせ窒息

 何らかのものが喉に詰まって亡くなったケースのうち、食べ物が喉に詰まったが4620人、食べ物以外が2213人、胃の内容物が逆流して喉に詰まったケースが1228人だった。

 不慮の窒息にはほかに、落盤や落下する土砂などによる窒息も52人報告されている。

■動物や虫に噛まれた、刺された

 犬に噛まれた傷やぶつかったときの打撲が原因で亡くなった人が1人。他の動物に噛まれた傷や打撲による死亡は13人だった。

 毒蛇・トカゲへの接触で亡くなったのは7人、スズメバチなどのハチに刺されたのは21人。

■高温、低温、なだれ・暴風雨などの自然災害

 自然の高温で亡くなったのは1651人、同低温で亡くなったのは1354人。落雷による受傷の末亡くなったのは2人。なだれ・地すべりなどで11人、暴風雨による受傷が元で亡くなったのは7人だった。

■薬・酒・農薬の中毒など

 抗てんかん薬、鎮静・睡眠薬、パーキンソン病治療薬及び向精神薬による不慮の中毒等は115人。アルコールによる不慮の中毒等は83人、農薬による不慮の中毒等は33人だった。

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