真田広之「SHOGUN」→松平健「暴れん坊将軍」新作で加速…時代劇の復興は"真の殺陣力”で決まる
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月3日 9時26分
松平健さん(C)日刊ゲンダイ
《ファン待望の新作》として放送前から話題を呼んでいる、1月4日放送の松平健(71=写真)主演のスペシャルドラマ「新・暴れん坊将軍」(テレビ朝日系)。松平が演じるのは、名君の誉れ高き八代将軍・徳川吉宗。吉宗は貧乏旗本の三男坊・徳田新之助(新さん)として庶民の暮らしにまぎれながら、江戸にはびこる悪を討つ。1978年から2003年まで放送された大人気シリーズの復活だ。
「1978年から同じ役を演じ続けることができる松平健さんとは、いかに偉大な俳優であるか――新作発表で改めて思い知らされた気がします。若い世代は《マツケンサンバの人》として認識しているようですが、そういう人にこそぜひ『暴れん坊将軍』を見てほしい。今作は監督が三池崇史さん、脚本は大森美香さんですから、間違いなく若い世代も引き込むような内容になっているはず」(映画ライター)
2024年は時代劇が何かと話題になった年だった。9月には真田広之(64)がプロデュース・主演を務めたドラマ「SHOGUN 将軍」が、アメリカのエミー賞で作品賞、主演男優賞、主演女優賞などを受賞。日本中が歓喜に沸いた。さらに、8月から上映が始まった山口馬木也(51)主演の「侍タイムスリッパー」が大ヒット。幕末の会津藩士(山口)が現代にタイムスリップする物語で、口コミで面白さが広がり、たった1館での上映が瞬く間に全国上映となった。
この流れからの「暴れん坊将軍」の新作放送。このまま勢いに乗り、時代劇は“復興”の兆しを見せるか。2010年公開の堺雅人(51)主演映画「武士の家計簿」、2013年公開の高良健吾(37)主演映画「武士の献立」の脚本を執筆した脚本家の柏田道夫氏に話を聞いた――。
「多くの時代劇ファンから喝采を浴びた『侍タイムスリッパー』。映画そのものの面白さももちろんあったのですが、受け入れられたひとつの要因として、時代劇ならではの“殺陣”の迫力、見せ方もあったように思います。山口馬木也さんと冨家ノリマサさんが見せたクライマックスの対決シーン。これまで積み上げてきた時代劇俳優にしかできない殺陣の見事さがありました」
積み上げてきた殺陣、といえば今年公開された「十一人の賊軍」に出演した爺っつあん役の本山力(55)の存在感も《》渋い>とネット上で話題に。本山は長年時代劇の<斬られ役>だったが、「十一人」では主演の山田孝之(41)、中野大賀(31)らと共にメインキャストに名を連ねた。
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