三遊亭ごはんつぶは新作落語の世界を刺激する【令和7年巳年 落語界気鋭の二つ目】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月4日 9時26分
三遊亭こばんつぶ(提供写真)
【令和7年巳年 落語界気鋭の二つ目】
三遊亭ごはんつぶ
イキのいい二つ目がひしめきあう落語界。なかでも飛びっきりの5人を演芸評論家の渡邉寧久氏が厳選。聞いて損なし! 見て感激!未来の大名人たちよ!
◇ ◇ ◇
新作派の若手として、作り手としての一方、仕掛け人としての顔を持つのが三遊亭ごはんつぶ(28)だ。2022年11月に二つ目に昇進し2年と少し。YouTubeを開設し、仲間と毎朝8時からツイキャスの生配信「ニッパチ!」で落語家の周辺で起きている日常のエピソードをネタとして届けるなど仕掛けは多彩で「この2年間で種はまききりました」とすがすがしく断言する。
師匠は三遊亭円丈(故人)の高弟・三遊亭天どん(52)。師匠が天どん、でもって弟子がごはんつぶ。いい具合に響き合った芸名だ。通常の入門は、師匠と面談をして何となく決まるが、この師弟の場合はかなり特殊な成り行きを経た。
「連絡先は教えないけど、3日後、新作落語を持ってきたら見るだけは見る」
そう師匠に言われ、3日後に約束の場所へ出向く。3日ごとにその繰り返しを約10回。やっと話を聞いてもらえる切符を手に入れたが「それでも入門を許すという感じじゃなかったですね」と振り返る。
以前、天どん師に「弟子には自分が身につけたことをショートカットして教える」と聞いた。自分と同じ修業ではなく、改良した修業を伝える合理性。古典落語や昔話にヒントを得た「粗忽戦隊ヌケテンジャー」や「つるのおっさん返し」、落語家としては珍しい余芸であるボイスパーカッションを取り込んだ「DJ寿限無」など、新作落語の世界を刺激し続けている。
(渡邉寧久/演芸評論家・エンタメライター)
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