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香取慎吾も“そっち世代”に…2025年冬ドラマ成否のカギを握るのはアラフィフ&アラカンの存在感

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月4日 9時26分

香取慎吾も“そっち世代”に…2025年冬ドラマ成否のカギを握るのはアラフィフ&アラカンの存在感

もうアラフィフ(C)日刊ゲンダイ

 年末年始特番で、地上波の連続ドラマはしばしのインターバル。そして年明け1月5日スタートのNHK大河「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」より1日前、4日に始まる「最高のオバハン中島ハルコ~マダム・イン・ちょこっとだけバンコク」(東海テレビ・フジテレビ系土=曜深夜11時40分)が2025年冬ドラマの先陣を切る。大地真央(68)が“最強の毒舌マダム”を演じ、世間の悩みをぶった切る痛快シリーズの21年、22年に続く第3弾だ。

「60代後半の大地さんが美しく、ノリノリで“黄門様”を思わせる大活躍。23年には舞台化もされた人気シリーズです。第3弾はタイトルにもあるように、アジアを相手に大暴れしてくれるようです」(テレビ誌ライター)

 その「中島ハルコ」のライバルは、14日から“第7シリーズ”が始まる松岡昌宏(47)主演の「家政夫のミタゾノ」(テレビ朝日=火曜夜9時)あたりか。

 25年冬ドラマで注目を集めているのは、23年の話題作「ブラッシュアップライフ」を手掛けたバカリズム(49)脚本による「ホットスポット」(日本テレビ=日曜夜10時30分、12日スタート)。実力派の市川実日子が46歳にして民放の連ドラ初主演を務める。

「バカリズムさんの脚本プラス市川さんの主演。『東京03』の角田彰浩さんも出るし、“出演するドラマにハズレなし”の野呂佳代さんも……ということで期待を集めています。オトナ世代の確かな演技と独特な存在感は、見る人の世代を問わず引きつけるものがありそう」(前出のテレビ誌ライター)

 オトナ世代といえば、9日にスタートする「プライベートバンカー」(テレビ朝日=木曜夜9時)の唐沢寿明(61)と、「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」(フジテレビ=木曜夜10時)の香取慎吾(47=写真)、15日スタートの「問題物件」(フジテレビ=水曜夜10時)の上川隆也(59)など、確かにアラフィフ、アラカン主演ドラマが目立つ。

 テレビコラムニストの亀井徳明氏は「香取さんを単純に年齢だけで“そっち世代”にくくってしまうのには反発する人もいるかもしれませんが」と前置きしつつ、こう続ける。

「今の地上波がメインターゲットにしているであろう40代、50代のちょうど中心世代だし、これまでの実績からも《香取さんが出るなら見てみたい》と思わせる魅力があります。そして唐沢さんや上川さんも、これまで地上波のテレビをファーストチョイスとして見てきた層にとって、ずっと“ど真ん中”に居続けるザ・主役。どんな引き出しを見せてくれるのか、楽しみにしている人も多いでしょう」

 24年の新語・流行語大賞で年間大賞を受賞した「ふてほど」こと「不適切にもほどがある!」(TBS)も、主演は50代の阿部サダヲだった。

「もちろん面白い脚本であることが最重要ですが、それもベテラン俳優の豊かな表現力と存在感があってこそ。共演者も安心してのびのびとできるし、視聴者も安心できる。『ふてほど』で阿部さんの娘を演じた河合優実さんが注目を浴びて年配層にも認識されたように、今度の冬ドラマでも新しい発見があるといいですね」(前出の亀井徳明氏)

 大地真央を筆頭に香取なども合わせて、25年ドラマの幕開けは“おじさん・おばさんパワー”が成否のカギを握っているようだ。

 ◇  ◇  ◇

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