「発酵あんこ」は血糖値抑制、ストレス軽減、睡眠の質向上にも役立つ甘味料【時間栄養学的「気になる食品」】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月6日 9時26分
あんこは日本において古くから親しまれてきた甘味料
【時間栄養学的「気になる食品」】
発酵あんこは、砂糖を使わず米麹の糖化作用を利用して自然な甘みを引き出した食品で、現代の健康志向に合った新しい形の甘味料として注目されています。その歴史は比較的新しいのですが、背景には日本の伝統的な発酵食品文化と、あんこの長い歴史が深く関わっています。
あんこは日本において古くから親しまれてきた甘味料で、奈良時代に中国から伝わった小豆の煮物がルーツとされます。鎌倉時代には、砂糖を用いずに塩で味付けをした「塩餡」が食べられていたといわれてます。江戸時代になると砂糖が普及し、甘味を加えた現在のようなあんこの形が広まったといわれています。一方で、日本では古代から米麹を使った発酵食品が多く存在し、味噌や甘酒、漬物など、発酵の技術が生活の中で幅広く活用されてきました。
発酵あんこが一般的に作られるようになったのは、近年の健康志向や砂糖摂取の見直しがきっかけです。茹でた小豆に米麹を加え、一定の温度で発酵させることで、小豆のデンプンが麹菌の酵素により分解され、自然な甘みが生まれます。この工程により、砂糖を加える必要がないため、低糖質でありながらしっかりとした甘みが感じられるのが特徴なのです。
発酵あんこは健康効果も多く期待される食品です。発酵によって腸内環境を整える微生物や酵素が生成されるほか、小豆に含まれる食物繊維やポリフェノール、鉄分の吸収率が向上することが分かっています。特に、腸内環境の改善は便秘解消や免疫力向上に繋がるとされ、これらは現代人が抱える健康課題を解消する手助けとなるのです。また、砂糖不使用で血糖値の急激な上昇を抑えられるため、糖質を控えたい人にも適していますね!
さらに、腸内環境が整うことはセロトニンの生成が促され、ストレス軽減や睡眠の質の向上に繋がる可能性があることも報告されています。発酵あんこは、こうした健康効果を持つ発酵食品のひとつとして、日常生活に取り入れやすい選択肢となり得るかもしれません。
若干の糖質と豊富な食物繊維は、夕飯の2~4時間前の間食にピッタリです。200キロカロリー程度を食べて、夕食は主食を抜くと血糖値の急上昇を防げる可能性がありますよ!
(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)
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