1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

開幕戦は新パターで記録的V!世界屈指のショットメーカー松山英樹が「パット名人」になる予感(羽川豊)

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 9時26分

開幕戦は新パターで記録的V!世界屈指のショットメーカー松山英樹が「パット名人」になる予感(羽川豊)

松山英樹(C)ロイター/USA TODAY Sports

【羽川豊の視点 Weekly Watch】

 ハワイからうれしい「新年の挨拶」が届きました。

 松山英樹が米男子ゴルフ今季開幕戦「ザ・セントリー」(ハワイ州プランテーションC atカパルア=7596ヤード・パー73)で、ツアー記録の通算35アンダーで11勝目を挙げたのです。

 毎年スコアの伸ばし合いとなる大会ですが、それにしても圧巻のプレーでした。会場はアップダウンが激しく、フェアウエーもフラットなエリアはほとんどない。前後左右に上下するライから、グリーンの傾斜を読んでピンに寄せていく技術は、さすが世界屈指のショットメーカーです。とはいえ、素晴らしいショットもパットが入らなければスコアにならず、気持ちも乗っていけません。これまでの松山にはそのような試合が何度かあり、本人も試行錯誤を繰り返してきたはずです。

 そのパットが今回はおもしろいようにカップに吸い込まれました。長いの短いの、上り、下りにスライス、フックも関係なし。グリーン上で「あれ!?」という表情は皆無に等しく、ライン読みやタッチもほぼ完璧。ショットの精度が生きた結果が、2イーグル33バーディー(2ボギー)につながったのです。

 勝利に大きく貢献したのが、今大会で初めて使ったセンターシャフトのピン型パターです。

 プロはパターを選ぶ際、ヘッドやフェース面がどう見えるかといった好みの他、グリップの太さとシャフトの長さなどにも個性が出ます。握って構えて、ストロークした時、ヘッドがスムーズに動き、打感も良ければ、距離感に誤差は生じません。切れそうなラインも自信を持って打てます。

 しかし、同型のヘッドで、バランス、グリップ、長さまでまったく同じにしても、打ってみると微妙に感覚が違うから不思議です。

 松山にとってこのセンターシャフトのパターは、よほどしっくりきたのでしょう。テイクバックがとてもスムーズで、狙ったラインへしっかりストロークできていた。

「不安はまったくない」という心理状態がテレビ画面からも伝わってきました。

 プロはよく「バーディーが一番のクスリ」と言います。1試合でこれだけバーディーの山を築けば、新しい相棒は当分手放せないでしょう。

 何かを掴み、パットの不安が解消されれば、あとは体調管理だけ。2025年はメジャー2勝目に向けて、これ以上ないスタートを切ったと言えましょう。

(羽川豊/プロゴルファー)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください