野菜高騰は収束見通せず、年始もまだ続く…農水省も嘆く異常気象と品薄による「負の連鎖」
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 9時26分
あまりに高くて手が出ない…(C)日刊ゲンダイ
いつまで経っても野菜が高いままだ。
農水省によると、今月5日時点の「東京都中央卸売市場における指定野菜の価格動向」では、大根、ニンジン、ネギなど14の野菜のうち、13種が平年を上回る価格で推移している。
特に、白菜は平年比235%、キャベツはなんと平年比392%もの高騰だ。本紙記者がきのう、都内某所のスーパーを訪れると、半分にカットされたキャベツが税込み250円で売られていた。1玉に換算すると500円。平年の1玉150円程度からすると、3倍以上の値段だ。
野菜が軒並み値上がりし続けている異常事態。原因について農水省農産局園芸作物課に聞いてみた。
「昨年は夏の猛暑、秋の高温、12月の低温と、天候不順が続きました。その悪影響が連鎖してしまい、全体的に野菜が高騰しています。特に昨夏は『史上最も暑い』とされるなど、異常気象が相次いだ。こうしたダメージからなかなか回復できていないのが現状です」
高騰がいつ収まるかの見通しも立たない。
「ある野菜が品薄だと、他の似た野菜を買う人が増え、つられて高騰してしまう。そのため、流通量が回復してもすぐに価格が下がるわけではありません。こうした要因もあり、いつ価格が落ち着くかの予測が難しい。天候次第では当然、春先も高騰が続く可能性はあります」(園芸作物課)
一方で、徐々に価格が落ち着いてきた野菜もある。
「トマト、ピーマン、キュウリなど、植物の実の部分にあたる果菜類は、昨夏の影響を脱しつつあり、価格が下がってきています。特にキュウリは、平年比97%まで回復。そもそも果菜類は他の野菜を代わりに買うということがあまりなく、葉物野菜などと異なり高騰の連鎖が起こりづらいのです。キュウリ以外も早ければ今月中には価格が落ち着いてくるかもしれません」(園芸作物課)
鍋が恋しい季節に夏野菜の方が買いやすくなるとは、何とも妙な話だ。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
キャベツの価格3・4倍、レタスは2・4倍…猛暑と天候不順で野菜が高騰
読売新聞 / 2025年1月7日 18時2分
-
旬のミカンやキャベツが続々と落札 沖縄・浦添市で青果の初競り 異常気象で入荷量は12%減【動画あり】
沖縄タイムス+プラス / 2025年1月5日 10時8分
-
「お買い得になる」野菜は? 1月の野菜予報
ウェザーニュース / 2025年1月5日 9時5分
-
スーパーで「キャベツ1玉」が500円もして驚き! 少し前まで「100円」で買えていたのに、冬は収穫の時期で安くなるはずじゃないの? 価格高騰の背景を解説
ファイナンシャルフィールド / 2025年1月5日 4時30分
-
カレーライス物価「370円」超えに庶民は悲鳴…値上げラッシュ再燃でエンゲル係数“爆騰”迫る
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年12月12日 9時26分
ランキング
-
1NHKが「紅白歌合戦」で受信料に言及のびっくり "スタエン抜き"でも盛り上がった印象だが…
東洋経済オンライン / 2025年1月8日 13時0分
-
2藤井聡太七冠、叡王奪還に向け好発進 叡王戦本戦トーナメント1回戦勝利 8冠独占目指す
産経ニュース / 2025年1月8日 17時44分
-
3三井住友銀行「初任給30万円」に引き上げに氷河期世代から恨み節…《実績あげた社員に還元して》の悲痛
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 15時3分
-
4元ラブホテル従業員が明かす“不思議な出来事”。女性客から「仕事が終わったら、会いませんか?」誘いに応じると…
日刊SPA! / 2025年1月8日 15時48分
-
5一人ぼっちの母親と2人で新年を迎えるはずが…母のベッドで目撃した「とんでもない光景」に赤面!
女子SPA! / 2025年1月8日 15時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください