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ジェネリックのさらなる拡大で名称が似通った薬が増えてくる【クスリ社会を正しく暮らす】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月8日 9時26分

ジェネリックのさらなる拡大で名称が似通った薬が増えてくる【クスリ社会を正しく暮らす】

写真はイメージ

 2024年10月から長期収載品の選定療養制度が始まりました。これは、「広く使われているジェネリック医薬品があるにもかかわらず、先発医薬品を希望する場合、その差額の4分の1は患者さんご自身でお支払いください」という制度です。この制度により、ますますジェネリック医薬品が多く使われる状況になっています。先発医薬品の名称はメーカーが工夫を凝らしてつけていますが、ジェネリック医薬品の名称は基本的にその医薬品の成分名です。

 たとえば、解熱鎮痛薬の「カロナール」は、「熱や痛みがとれて軽く楽になる↓(症状が)かるくなーる↓カロナール」だそうです。それがジェネリック医薬品になると、成分名である「アセトアミノフェン」となってしまいます。睡眠導入剤の「ロゼレム」は、「バラ色の眠り」をイメージして「ローズ(rose)」+「レム睡眠」とのことです。ちなみにバラの香りはしません。これがジェネリック医薬品では、成分名の「ラメルテオン」となります。

 薬剤師の国家試験では基本的に医薬品の名称は成分名なのですが、薬剤師として働き始めた途端に商品名もあわせて覚えなければならず、これが意外に大変でした。

 また、ジェネリック医薬品がどんどん市場に出てくると、名称が類似した医薬品の組み合わせも増えてきます。たとえば、エスゾピクロン、エスタゾラム、エチゾラム……いずれも不眠症などに用いる医薬品ですが、成分はまったく異なる医薬品です。他にも、抗不安薬であるクロチアゼパムと、抗てんかん薬であるクロナゼパムなども名称が類似しています。

 このような組み合わせは山ほどあります。そのため、薬剤師は薬の棚に注意を喚起する札を貼ったり、類似名称は採用しないなど、日常的に取り間違いを起こさないようさまざまな取り組みを行っているのです。

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