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いつも眠たそうに見える…「眼瞼下垂」の可能性あり【一生見える目をつくる】

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月9日 9時26分

いつも眠たそうに見える…「眼瞼下垂」の可能性あり【一生見える目をつくる】

加齢により上まぶたを上げる筋肉が緩んでくる

【一生見える目をつくる】#45

 なんらかの原因によって上のまぶたが下がってきたり、持ち上げにくくなる、眼瞼下垂。眼瞼とはまぶたのことです。後天性眼瞼下垂の場合、多くは年齢を重ねることで、上まぶたを上げる筋肉が緩んでくるために、この症状が出ます。

 眼瞼下垂はコンタクトレンズ、特にハードコンタクトを長期間(10年以上)使用している人は症状が出やすいこともわかっています。

 コンタクトレンズは目にとっては異物です。その異物を挿入したまま、まばたきを繰り返すと、まぶたを持ち上げる主な筋肉である眼瞼挙筋、挙筋腱膜、ミュラー筋などの疲れが早く現れる。そうするとそれらの筋肉が緩み、まぶたを引き上げる力が弱くなっていきます。

 人が1日にまばたきする回数は約1万5000回といわれています。ソフトコンタクトレンズ使用の場合でも眼瞼下垂の症状が出ることはありますが、ハードコンタクトレンズよりも頻度は少ないようです。

 裸眼生活の人であっても眼鏡を使用している人であっても、ほとんどの人が中高年と呼ばれる年齢になると上まぶたは少しずつ下がってくるもの。ですから、コンタクトレンズが生活に欠かせないものであるならば、使用について「将来眼瞼下垂になりたくないから、コンタクトレンズを使うのはやめておこう」などとあまり神経質に考える必要はないかと思います。

 自分が眼瞼下垂になっているかどうかを判断するにはどうすればいいか。病院に行く前に簡単にチェックできるのは、ご自身の若い頃の写真の目と現在の目を見比べてみることです。

 上まぶたが垂れて黒目にかぶさっているようであれば、眼科に行って相談してみてください。当クリニックにも眼瞼下垂の相談で多くの患者さんが来院されています。

「まぶたが落ちていて顔が変わっても気にしない」という方もいらっしゃるでしょう。ですが眼瞼下垂が原因で、体に不調が起きていることがあるんですね。その場合は、眼瞼下垂を治療することで症状が減少することが多いのです。

 眼瞼下垂が原因で起きる不調として、疲れ目、頭痛、肩こり、目が見えにくいなどがあります。慢性的な頭痛、肩こりは日々のQOL(生活の質)を下げる原因にもなります。

 外見上の変化では、目をしっかり開けるために額の筋肉を強く使うせいで額のシワが深くなったり、特に眠いわけでもないのに「いつも眠たそうに見える」と人から指摘されたりするなどがあります。

(荒井宏幸/クイーンズ・アイ・クリニック院長)

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