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楽天が人的補償で獲得「21歳の野球小僧」小森航大郎は掘り出し物か…父は社会人テニスの元日本王者

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月10日 9時26分

楽天が人的補償で獲得「21歳の野球小僧」小森航大郎は掘り出し物か…父は社会人テニスの元日本王者

小森航大郎内野手(提供)球団

 8日、楽天はFAでヤクルトに移籍した茂木栄五郎内野手(30)の人的補償として、小森航大郎内野手(21)を獲得すると発表した。

 小森は宇部工高(山口)から2021年ドラフト4位でヤクルトに入団。3年目の昨季終盤に一軍デビューを果たし、イースタン・リーグでは主に二塁、遊撃で110試合に出場、24盗塁で「盗塁王」になった。走攻守で課題はあれど、将来を期待された若手の一人だった。

 中学時代は体重40キロと細く、一時は拒食症にも悩まされていたというが、「高校時代は食事で悩んでいた様子はありませんでした」。

 こう話すのは、宇部工で2年次から卒業まで指導した齊藤翔大元野球部長(30=工業科教諭)だ。

「野球小僧という言葉がピッタリ。こちらが止めないと練習をやめなかった。誰よりも声を出す子で、愛嬌もあって大人からも可愛がられるようなタイプです。走塁が好きで、相手バッテリーの一瞬のスキを見抜くのが得意でした。お父さんが社会人の硬式テニスの全国大会で優勝したすごい選手だったと、聞いています」

楽天の二遊間にはライバルが多い

50メートル5.9秒の俊足など、身体能力の高さは、父親譲りといえそうだ。

 そんな小森は毎年の年末に宇部工の野球部に顔を出し、数日間は後輩たちと汗を流すという。

「一緒に食事をしたときに、『自分はヘタクソだからやるしかない。あまり遊びにも行ってません』と話していました。『“胸を使って歩く”という方法で、普段の歩き方から意識している』とも。ヤクルトのトレーナーの方から教わったそうです。毎年会っていますが、年を重ねるごとに言葉に説得力が出てきているなと思います。高校時代から泥くさく粘り強いプレースタイルだったので、新しい環境でも頑張ってほしいですね」(齊藤元部長)

 新天地の楽天は、昨秋ドラフト1位の宗山、侍ジャパンに選ばれた村林、不動の二塁手・小深田など二遊間のライバルは多い。スタメン定着は一筋縄にはいかないが、持ち前の<雑草魂>で才能が花開く可能性はありそうだ。

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