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大谷三冠王は宿敵ジャイアンツ先発攻略がカギ…バーランダーは苦手にせずも、昨季ローテ陣からは一発もナシ

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月10日 9時26分

大谷三冠王は宿敵ジャイアンツ先発攻略がカギ…バーランダーは苦手にせずも、昨季ローテ陣からは一発もナシ

空振り三振に倒れる大谷翔平(手前左=ジャイアンツの左腕レイ、2024年)/(C)共同通信社

 大谷翔平(30)のドジャースと同じナ・リーグ西地区に所属する宿敵のジャイアンツが大物投手を獲得した。

 複数の米メディアが日本時間8日に報じたところによれば、サイ・ヤング賞3度のジャスティン・バーランダー(41)と1年23億円で合意。メディカルチェックが済み次第、正式に発表されるという。

 通算262勝(147敗)をマークしているベテラン右腕はサイ・ヤング賞以外にも最多勝(4回)、最多奪三振(5回)、最優秀防御率(2回)と数々のタイトルを手にし、タイガース時代の2011年にはア・リーグMVPに選ばれた。

 そこで大谷である。今季から投打の二刀流に復帰するとはいえ、ロバーツ監督はスポーツ報知の栗山英樹・日本ハムCBОとの対談企画で「5月まで投げさせないつもり」と断言。エンゼルス時代の23年8月23日のレッズ戦を最後にマウンドから遠ざかっているだけに、患部への負担を考慮して「投球回も考えないと」と、状態次第では投手をシャットダウンすることも示唆している。

 昨季に引き続いて今季も打者の比重が高くなれば、3年連続本塁打王、2年連続打点王に加え、自身初の首位打者取りで三冠王のチャンスも巡ってくる。

 大谷はエンゼルス時代、アストロズでプレーしていたバーランダーに対し、通算23打数5安打の打率.217ながら2本塁打、3打点をマーク。バーランダーが右肩や首など度重なる故障に苦しんだ昨季は対戦がなかったものの、直近の23年の対戦では内角の直球につまりながらも中前に運ぶなど、攻略しているだけに苦手意識はないはずだ。

 むしろ厄介なのは、ジャイアンツの既存の先発陣だ。ジ軍のローテはバーランダー、レイ、ウェブの左右のエース格に、右腕ヒックス、左腕ハリソンの5人。大谷は昨季、ジ軍戦に13試合出場し、46打数15安打の打率.326、4本塁打、10打点と好成績ながら、一発は全て救援投手から放ったもの。先発陣からアーチを放てば、さらに数字を上乗せできる。

 ジ軍はいずれも昨季メジャーデビューを果たしたバードソング(23)、ブラック(25)、ループ(26)ら若手有望株も目白押しだ。

 大谷が三冠を獲得するためには、バーランダーから打つことはもちろん、ジ軍先発陣からの一発が欠かせない。

  ◇  ◇  ◇

ところで、いまや本場米国でメジャーリーグの顔となった大谷だが、2028年ロス五輪に本人は乗り気でも「出場できない可能性」が濃厚だという。いったいなぜか。どうして大谷は大舞台に立てないのか。その「3つの理由」とは。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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