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米国有望株1位に選出!佐々木麟太郎を巡り早くも始まる日米争奪戦…NPBの照準は来秋ドラフトか

日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月11日 9時26分

米国有望株1位に選出!佐々木麟太郎を巡り早くも始まる日米争奪戦…NPBの照準は来秋ドラフトか

佐々木麟太郎(C)共同通信社

 米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」電子版は日本時間9日、今季の大学1年生のランキングを発表。花巻東高時代に歴代最多の高校通算140本塁打を放った米スタンフォード大の佐々木麟太郎(19)が1位に選ばれた。

 昨年、名門スタンフォード大に進学。昨夏に参加した大学サマーリーグでは9試合で打率.391、3本塁打、8打点と好成績を収め、米国での評価もうなぎ上りだ。シーズンは日本時間2月15日から5月にかけて行われる。

 米国の大学生は在学中にMLBドラフトで指名される可能性がある。

「4年制以上の大学生は、3年以上在学している選手、または2年以上在学している21歳以上の選手のみ指名可能」というルールがあるからだ。4月生まれの佐々木の場合、大学3年時、2027年7月のMLBドラフトから対象になる。

 一方でNPBも2023年10月にルールを改定。海外の学校に在学中の選手の交渉期間が会議翌年の3月末日から7月末日に延長されたことで、日米両方のドラフトで指名を受け、契約先を選ぶことが可能になったのだ。

 あるパ・リーグのスカウトがこう言う。

「昨年のドラフトではオリックスが麟太郎の指名をNPBに問い合わせ、会議が20分間中断した。NPBから『プロ志望届を出した選手のリストに名前がない』と指摘されたこともあり、オリックスは指名を断念しましたが、米国の大学に通う日本人選手を指名するルールは現在、プロ志望届を出す必要があるのかどうかも含め、ルールが確立されていない。いわばグレーゾーンなんです。我々スカウトもよく分からないところがあるから、混乱しています」

 ちょうど1年前、佐々木は、「2年後以降にMLB、またはNPBのドラフトで指名をいただけるチャンスもある。理想は2年後、3年後のドラフトで指名をいただければうれしいと思っている」と言っていた。

「この発言からして、麟太郎は4年間で卒業する気はあまりないことが分かります。あくまでMLB、NPBの球団に指名されるための野球留学と捉えているようですから。指名ルールが確立されれば当然、日本の球団も獲得に動くでしょう」(同)

 実際、一部球団による評価も上がっているという。

「佐々木が27年にMLBドラフトで指名されるようなら、12球団は現状、前年の26年ドラフトでの指名を想定する必要がある。昨年ドラフトで指名に動いたオリックスを筆頭に、今オフに大砲の岡本、村上がメジャーに流出する可能性がある巨人、ヤクルトあたりは、いち早く4番の後釜が欲しいはず。米国へのスカウト派遣を模索する球団もあると聞いています」(球界関係者)

 日米争奪戦も想定される麟太郎。12球団による綱引きは、すでに始まっているようだ。

  ◇  ◇  ◇

 そんな佐々木の米国での待遇はすでに「メジャー級」で、超強力なサポート態勢が敷かれている。「日本のセレブ」「日本のスター候補」として、青田買いされた形だという。いったいどういうことか。佐々木の背後には何がいるのか。

●関連記事【もっと読む】…では、それらについて詳しく報じている。

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