「ルイボスティー」ストレス軽減や血糖値抑制効果が期待できる…夜に飲みたい【時間栄養学的「気になる食品」】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月13日 9時26分
赤みを帯びた茶葉が名前の由来
【時間栄養学的「気になる食品」】
ルイボスティー
◇ ◇ ◇
ルイボスティーは、南アフリカ原産のマメ科の植物、アスパラサス・リネアリスの葉を使用して作られるお茶です。その起源は古く、先住民であるコイサン族が伝統的に薬草茶として利用していたとされています。その後、20世紀初頭にヨーロッパ人によって商業化され、次第に世界中で人気を博すようになったそうです。
ルイボスティーの名前はオランダ語で「赤い茂み」を意味します。発酵工程で赤みを帯びた茶葉の色合いに由来しているのですね。
ルイボスティーの健康効果に関する研究は多岐にわたりますが、特に注目されているのはその抗酸化作用! アスパラチンやノトファジンなどの特有なフラボノイドが含まれていて、これらが体を酸化させる原因(活性酸素)の抑制に関係していることがわかっています。
順天堂大学医学部の研究では、生後7週のラットにルイボスティーを投与したところ、活性酸素抑制酵素(SOD)の値が有意に高くなり、尿中の酸化ストレスマーカー(8-OHdG)の低下も確認されました。
また、広島工業大学の研究では、ルイボスティーを1.5リットル飲用した後に3時間の運動を行った結果、運動時に発生する活性酸素が抑制されたと報告されています。
さらに、相模女子大学の研究では、糖尿病モデルのマウスやラットにはなりますが、ルイボスティーやその関連ポリフェノールを投与した際の血糖値の変化をメタ解析した結果を示しています。ルイボスティーに含まれるポリフェノールには、血糖値の値を有意に低下させる作用があることがわかっているのです。
これらの健康効果に関する多くのエビデンスは、予備的な段階にとどまっていますので、さらなる大規模な臨床研究が必要とされているのも現状でしょう。
とはいえ、ルイボスティーはカフェインを含まないため、就寝前に飲んでも睡眠を妨げることがありません。 また、抗酸化物質であるフラボノイドが豊富に含まれており、ストレス軽減やリラックス効果が期待できます。 そのため、血糖値が上がりやすい夕食時や、体の修復が行われる就寝前に飲むのも良いかもしれませんね。
(古谷彰子/愛国学園短期大学准教授)
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