佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月14日 11時12分
佐々木朗希(C)共同通信社
このオフのことだ。ロッテのスタッフが相次いで退団することになったという。
トレーナー、理学療法士、管理栄養士の3人で、いずれも仕事のできる人たちばかり。首脳陣や選手たちの評判も良かったという。なのに、なぜ……。ロッテOBが言う。
「佐々木朗希がメジャーに連れて行くと聞きました。3人とも優秀だっただけに、後任を探すのは大変だったそうです。佐々木は5年間で29勝、チームをリーグ優勝に導いたわけでもない。ポスティングでメジャー挑戦するだけでもわがままとの声が絶えないのに、チームにとって必要不可欠だったスタッフまで連れて行くなんて、後足で砂をかけるようなもの。球団の中からは『アイツは自分のことしか考えてない』という声も出ています」
結果として、球団の優秀なスタッフを引き抜いたも同然。顰蹙を買うわけだが、海を渡って以降も波紋が生じるのではないか。
佐々木はマイナー契約だ。代理人のジョエル・ウルフ氏によれば、20球団が獲得に乗り出しているものの、開幕ロースターを確約した球団はひとつもないという。スプリングトレーニングで結果を出して初めてメジャーの40人枠に入れるマイナーリーガーが、3人もスタッフを引き連れて海を渡るのだ。
いや、ドジャースやパドレス、カブスなど複数の日本人選手が在籍する球団ならともかく、そうでない球団であれば専属の広報や通訳が必要になるから、場合によってはマイナーリーガーが“一族郎党”でメジャー球団に入団することになるかもしれない。
かつて松井秀喜は広報、田中将大(現巨人)は広報と通訳、大谷翔平(ドジャース)は通訳を伴ってメジャーに移籍したが、3人とか、それ以上となるとかなり異例だ。
「佐々木はひ弱。体がまだ、完全にできていないことを考えたら、球団フロントがコンディションを管理するスタッフを受け入れようと考えても不思議ではありませんが……」と、米紙コラムニストのビリー・デービス氏がこう続ける。
「ただ、メジャーの各球団には優秀なトレーナーも理学療法士もいますからね。通訳や広報であればともかく、トレーナーや理学療法士や管理栄養士となると、佐々木が個人的に契約することになる可能性が高い。球団職員として採用すれば、そもそも専門のスタッフがいるうえに、佐々木以外の選手の面倒まで見ることになりますから。いずれにせよ佐々木が彼らを連れて行くとなると、もともと現場にいるスタッフは面白くないでしょうし、選手たちはマイナー契約のくせに一体、何様なの? と受け止める可能性が高い。結果が伴わなければなおさらです」
交渉期限は日本時間24日午前7時
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