石丸伸二氏が新党設立会見でまたも“ケンカ上等戦略”か? 冒頭約10分間を都庁記者クラブ「糾弾」に費やす
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 16時3分
記者会見する石丸伸二・前広島県安芸高田市長=15日午前、東京都港区(C)共同通信社
《これでは、政党ではなく、選挙互助会ではないか》
日本共産党の宮本徹元衆院議員(52)が自身のX(ツイッター)でこう感想を漏らしていた。15日、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏(42)が東京都内で設立会見を開いた地域政党「再生の道」のことだ。
石丸氏は今夏の都議選(定数127)に候補者を擁立する意向を示したものの、政策について問われると、「政策はここでは出さない。(候補者)各人の良識、判断に任せたい」などと説明。議案採決時は党として拘束せず、賛否は議員個人に任せるとしたほか、任期の上限を2期8年とした上で、「他党との掛け持ちも認める」とも語った。
2月16日まで候補者を公募する方針も示されたのだが、政党としての政策は示されず、党議拘束もかけず、他党の掛け持ちもOK――であれば、あえて政治団体を作る意味は何なのか。SNS上には《都議への就職説明会か?》との意見が出ていた。
■新党の設立以上に話題に
昨年7月の都知事選で小池百合子知事(72)に次ぐ次点となり注目を集めた石丸氏だが、この日の会見で新党の設立以上に話題となっていたのが、会見に出席した記者に対する好戦的な姿勢だった。
「都庁の記者クラブの会見、どこまで共有されるべきなのか」「受け取った情報を出していいんですか。重大事故じゃないですか。それは各社の問題じゃないですか」
会見の冒頭、記者クラブ宛の会見要項が外部に漏れたことに不快感を示し、「過失があったのは明らか。謝罪がなかった。糾弾しておきます」と訴え、「テレビ朝日はお越しでしょうか」と逆質問。テレ朝記者の欠席、不在が分かると、「残念だなあ。今日、会見の中身が半分になりました」と苦笑いし、その後も穏やかな表情を浮かべつつも、メディア側を挑発するようかのような口調だったという。
安芸高田市長時代も地元の中国新聞記者と定例会見の度に“バトル”を繰り広げていたことが報じられていた石丸氏。その“ケンカ上等戦略”が今回も果たして通用するか。
◇ ◇ ◇
都議会自民党が裏金問題で大揺れとなる中、石丸新党はどうなるのか。●関連記事【もっと読む】で《石丸伸二氏「新党」発足会見“ドタキャン”の真相…演出意図ミエミエのフリー記者排除に元参謀も苦言》【さらに読む】で《創設者・橋下徹氏が石丸伸二氏に露骨な“抱きつき”…政界プチ再編で「維新瓦解」待ったなし?》を取り上げている。
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